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【学級通信】(高校3年:第132号)パッションとか、こだわりとか、信念

2019-10-30

毎日タラタラ暇そうに見える私ですが、土日に部活で出勤することもあります。先日の日曜日にはコンピューター部がロボット競技大会に出場するため、午前に学校、午後は他校に出勤でした。

本校ある街の日曜日は、家族連れで超賑わっています。ホームセンターのフードコートなんて一人で行っても座れません。席取りのじいさん、ばあさんとの戦いになります(笑)。ISETAN前の公園も、商店街も人で溢れます。その日、私は本校のある駅からM駅へ移動しなくてはならなかったので、11時くらいに学校を出発しました。セブンイレブンでご飯を買い、そのままホームセンターの前の道から駅へ向かおうとして衝撃を受けました。なんと、

タピオカ屋さんにお客さんは0人

だったのです。あれだけ混んでいたタピオカ屋さん。タピオカ最高とか言ってインスタグラムに取りつかれていた女子高生は跡形もなく消えました。日曜日にISETANで買い物をしにきた大きめのサングラスと大きめの帽子を被ったマダムたちも寄り付かなくなりました。そこにはバイト募集のチラシだけが寂しく貼ってあっただけです。時給は1,050円。時間は9時~22時のシフト制。業種は店頭販売、接客。正社員登用もあり。資格は18歳以上。従業員割引、交通費支給ありですが、けっこう調べても運営会社の名前すら出て来ません。いったい経営母体はどこなんでしょうか?…なんてことを疑問に思いつつ、流行りというものの儚さを感じながらタピオカ屋さんの前を通り過ぎました。

そんな話を授業で1年生にしたところ、授業リフレクション(授業の感想)には、

【生徒A】
「タピオカはまだまだはやるし絶対のみにいったほうがいいです」

【生徒B】
「タピオカ屋さんも電子マネー対応して欲しいですね。あ、タピオカといえばS駅に新しいタピオカ屋さんができたの知ってますか?おすすめはファイアータピオカミルクです!なんでファイアーなのかはわかりません。あと店内の装飾が可愛いんですけど邪魔すぎてイライラしました。先生もタピオカが時代遅れになる前に飲んでおいた方がいいんじゃないですか?」

【生徒C】
「アリトルオイシイから先生絶対タピオカ飲んで!!!おすすめは抹茶ラテです」

なんてコメントが並びました。(本当にまだ流行ってんの?)と思ったので、帰りに店の前をもう一度通りましたが、部活帰りっぽい男子高生が店内で2人飲んでいただけでした。やはりもうタピオカの流行は終わったと思うんですが、違いますかね?

私的にはタピオカ屋さんにはあまりパッションを感じません。何か違うものが売れそうなら、そっちに乗りかえそうな気がするからです。タピオカに情熱を燃やしているわけではない…そう感じるのは私だけでしょうか?ちなみに「(ラーメン屋の)せい家」からはパッションを感じます。あの店は、売れるからといって塩ラーメン売ったりしないはずです。(もちろん情熱をもってタピオカ屋をやっているお店もあるとは思います)

もちろん商売ですから利益を出すということはとても重要です。しかし、私はパッションを感じるものを応援したい。極端な話、

「私は、これを命を懸けてでもやりたいんだ!」

というものに人は感動し、応援すると思うのです。ノリと勢いだけのものは、なかなか応援できない。ノリと勢いだけでは動けなくなってしまったあたりがオッサンなんだろうなと、寂しく思う部分もありますが、それが大人になるということなのかもしれません。

物事を動かしたり、新しいことをやるときには、ノリと勢いは必要です。しかしそれ以上に、情熱とか、こだわりとか、信念が大切だと思います。というより、それを失ってはいけません。受験勉強も同じです。ノリと勢いで進みつつ、最後は信念です。私もパッションもって教育活動を頑張ろうと思います。

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