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2020年読んで良かった本5選

※この記事は約2500文字です。約5分で読めます。

2020年も早いものでもう終わり。今年は在宅メイン、今の会社で2年半程働いた事もあり知識の整理等、などなどの理由で本を読む時間が増えました。その中で2020年読んで良かった本5選をご紹介致します。

1.学習する組織―システム思考で未来を創造する

アジャイルやスクラム界隈では必読と言われている本書ですが、普通に組織論の本として素晴らしいです。
前半は学習する組織とは何かを解説する、5つのディシプリン(システム思考、自己マスタリー、メンタルモデル、共有ビジョン、チーム学習)にフォーカスをし、後半は事例を混ぜながら実際どうするかを述べています。
最後の付録も纏まっていて素晴らしく、組織に属する人間であれば是非読んで頂きたい本です。

2.ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

衝動型(レッド)組織→順応型(アンバー)組織→達成型(オレンジ)組織→多元型(グリーン)組織を経て現れた、進化型(ティール)組織をその背景と共に豊富な事例を用い説明しています。
進化型(ティール)組織とは、自主経営、全体性、存在目的の3つの特徴を備えたものです。荒っぽく纏めると、ヒエラルキーやコンセンサスに頼ることなく、同僚との関係性の中で動き、素の自分で仕事が出来る、組織を生きた細胞の様に捉え、情熱と自己認識、創造性を発揮し、あるべき方向へ向かっていける組織です。
注意点としては兎に角長く、豊富な事例を追いながら進化型(ティール)組織を説明しているので、全体像がわかりづらいです。私はアジャイルやスクラムの基礎知識があったのですんなり理解出来ましたが、その辺りをご存知ない方はまず他の全体像を簡単に纏めた本を最初に読んでおくと良いと思います。

3.シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成

イシューからはじめよに続いて著者の作品は2冊目です。落合氏や山口氏、その他著名な知識人が訴えている事を大量のデータを元に纏め、これからの産業変化と日本の進むべき姿を説いた本です。
前半はこれからのAIとデータを用いた産業の発展と日本が進むべき道、後半が教育に関しての内容になっています。
かなり腑に落ちる内容ですが、IT系の知識が無い方だと正直前半は辛いかなと感じました。海外にどんどん離され既に先進国から離脱してしまっている日本に危機感を持ち、どうすればこれからITを使って発展していけるかの問題意識を感じている方は考えが纏まると思うので是非読んで頂きたいです。

4.失敗の科学(失敗から学習する組織、学習できない組織)

スクラム、アジャイルを学ぶ知識の補完として購入しました。
失敗を受け入れない、認めない心理にはどの様なものがあるか、そもそも失敗を活かすとはどう言う事なのかを事例を通して具合的に教えてくれます。内容的には真新しいものは無いのですが、事例が多いので人に説明する題材としては優秀だと思います。
日本は失敗を新しい挑戦の糧とするよりは責める事が多い文化です。本来論、失敗とはそれをしてはいけない事が分かったと言う前向きなものと受け入れるべきですが、その辺りどうすれば良いかが分かります。

5.両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く

題名の通り、イノベーションのジレンマを乗り越えるには、両利きの経営である深化と探索を行う必要があり、その際にどう行えば良いかを述べています。豊富な事例を元に、深化を行う組織の資源を探索を行う組織に開放しつつ、それを責任を持たせながらも、トップが取り組みにコミットし、会社としてのバランスを保つとはどういう事かを説明していきます。サクセストラップに陥らない様に、イノベーションストリームを行っていく方法など非常に参考になります。

如何でしたでしょうか。振り返ると今年はアジャイルに関わりが強くなった一年でしたので、それに関連する書籍が多かった気がします。
来年も素敵な本に沢山巡り合える様に精進して行きたいと思います。

ここまで読んで頂き、有難う御座いました!


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