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イタリア滞在80日目・81日目

「君は知るだろう──本当の悲劇は絶望によって生まれるのではない事を。運命に抗う事で見出される希望──それが僕らを犠牲へと駆り立てた。」
Un giorno conoscerai "soltanto disperazione vera non fa nascere tragedia vera." La speranza, che resistendo al destino ha fatto nascere, ci ha fatto spingere al sacrificio.

蒼穹のファフナーEXODUS 第13話「闇の中の未来」

イタリア語で未来のことを表現するときは直接法未来(futuro semplice)を使います。英語で言うところのwill/be going to。conoscerai(You will know)が直接法未来の表現です。
先日Duolingoで勉強している時に「君は知るだろう」という表現が出てきてふとファフナーを思い出して頑張って翻訳してみました。

きっと間違いもあるのでしょうけども「表現したい!」と心から思ったことって自然と力が出ますよね。NOIRのオープニングの「canta per me」もイタリア語の歌なので翻訳できるようになりたいな〜と思って早数ヶ月です。ノワールなのにイタリア語とはこれ如何に。

さて、クリスマスはイタリア人の友達のところへお邪魔してきました。

Cormano - cusano milaninoはどれも隣り合った小さな町。Zone 3。
公園をお散歩
こっちのブランコの形状は日本と違う。前々から思っていたけれど日本のブランコは機能の割に安全性が無視されている。うっかり手を離すと周りを囲んでいる鉄柵にいつ頭をぶつけてもおかしくない。
ミラノ市街地ではあまり見ない看板
アンティパスト。赤い瓶はアペリティーボ用のアルコール。「こんなのあるんだ!」とおもしろかった。ハーブ系。
Pasta al forno。プーリア料理。ペンネ、ポルぺッティーニ、ミニトマト。
セカンド。vitello, carciofi, carota, pecorino romano, sale。カルチョーフィ、アーティチョークの香りがしっかり感じられることが大事らしい。
dolce
本当はfrutta frescoの前に食べるのがfruta secca。イタリア語ではナッツのことを乾燥フルールと呼ぶんだって!
食後酒、モスカーと。
パネットーネ
リモンチェッロ
テレビではずっとクリスマスの番組がやっていて、何かにつけてBuon Nataleと言っている。日本で言うところの正月に近いのかも。歌ったり踊ったりマジックしたり。日本でも正月はずっと正月特番みたいのやってるよね。
帰り道。
町で一番大きな(と言ってもそれほど大きくない)教会が開いていたので何気なく入ると、パンと葡萄が飾っておる
ミサが始まった。
26日。お散歩
おすすめしてもらったcacio&pepeというローマ料理のお店に行こうとしたら閉まってた。
supermercatoも閉まってる。
美少女イラストの広告を指して「けしからん!」と言った言説をたまに目にしますがイタリアの広告の方がよっぽどけしからんと僕は思います。ちっちぇなって感じちゃう。国ってそういうもんかもだけど。


ブログを読んでいる弟から「日本とイタリアのクリスマスの違いについて教えてほしい」との要望があったので気づいたことをまとめてみます。

クリスマスは1ヶ月前から始まる

11月終わりくらいからクリスマス商戦が始まります。パネットーネやパンドーロなどのクリスマススイーツが売られ始め、イルミネーションがちらほら。市街地ではクリスマスマーケット。と同時にそこに集まる人を目掛けてスリなども増えます(幸運にも僕はまだ出会ったことがありません)。いよいよ12月になるとどこの店にもパネットーネ。街中でちらほら広告も見かえるようになる。

そして誰もいなくなる

これは日本ではあまり馴染みのない光景だと思うのですが、みんな里帰りします。12月中旬くらい。イタリア国外から来た人は自国へ。ミラノの外から来た人は地元へ。語学学校でもリモートの参加率が増えたり、里帰りを口実に授業に出なくなる人が散見。今借りているお家も家主はシチリアへと里帰りしています。僕は日本語・イタリア語交流会のWhatsappグループにちょこっと参加しているのですが「12月に飲み会しよ!」という声掛けにみんなこぞって「今はミラノにいないの〜」とお返事していました。もちろんミラノに住んでいたり働いている人は残っています。

「Buon Natale」「Buona Festa」

いよいよクリスマス1週間前になるとお店や道端で「Buon Natale」「Buona Festa」という言葉をよく聞くようになります。「メリークリスマス」ってやつです。クリスマス当日にはテレビでBuon Nataleが連呼されていたのは先述した通り。日本でも年末・正月あたりになると「今年も大変おせわになりました」「今年もよろしくお願いします」という言葉を至る所で耳にしますよね。

特別なミサ

教会で偶然ミサに遭遇したと先述しましたが、その日はクリスマスの日用の紙も配られていて。ミサの度に刷っているのか、クリスマスだから刷っているのかはわかりませんが、明らかに特別感がありました。きっとイタリア中でちょっと特別なミサが行われているのだろうと思います(推測)。

聖ステファノの祝日

これはクリスマスの次の日ですが、12月26日は聖ステファノの祝日(Santo Stefano)でミラノ中のお店が閉まっていました。Duomo付近の超市街地のお店は開いていたそうですが、僕が歩いた限りはどこも閉まっていた。買い物もできないから家にある食材で調理するしかなくてちょっと困ったり。日本で言うところの三が日。今は営業しているスーパーマーケットもあるけれど、ほとんどのお店が閉じますよね。あれです。営業している飲食店はなくもないけれど、どこもすっからかんだった。

クリスマス当日は休んでいるお店もあれば営業するお店もある。クリスマススペシャルメニューをやっているお店も。お店に行く人もいるけれど、家でのんびり家族で過ごす人もいる。いずれにせよ26日はどこもやっていないからみんな家の周辺でぬくぬく過ごしているのでは。これも元旦と一緒かな。

で、僕はどんな正月を過ごしていたかと言いますと、

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