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イタリア滞在46日目・47日目

日曜夜から腹痛が治らない。3日も経つのに。
(緩やかにはなっている)
トリノで食べた兎肉のラグー、仔牛肉、ソースの類が怪しいと睨んでいます。犯人はこの中にいる。

月曜はずっと楽しみにしていたワインの試飲会イベントへ。
入ったら人がたくさん(これでも減った方)
Il Farnetoさんです。日本でもよく見るね。生産者?の方とお話しできて感動。
これらの!
ワインが!
ぜんぶ!
飲み放題!!
と、勢いに乗りましたが、飲み切れるわけないんですよ。「どれを飲む?全部?」って向こうは聞いてくるから「Tutti!(ぜんぶ!)」って答えるしかないじゃないですか。(ネイティブほど)イタリア語もろくに喋れない僕は黙って飲むしかないわけですが、酔うわ酔うわ。ちょっとしか注いでもらってないのに一つのワイナリーで少なくとも5種。125mlとするとワイナリーを巡る分グラスを傾ける計算になります。しかもフードもトークもないからすごいペースで飲むことになる。ワイナリーを4つくらい巡ったあたりで出来上がってしまいました。
とゆーわけで会場からそそくさと脱して近くのパン屋へ。おばあちゃんと常連さんしかいない、みたいなお店へ行って「オススメをくれ!」と頼んで出てきたスピナーチのパン。美味しかった。
パンを食べて会場へ戻り、2,3ワイナリーを巡ってまたもやダウン。壁に腰掛けながら寝たりして小一時間して起きたらワインの前で説明していた生産者の皆さんが半分くらいいなくなってる。彼らは13時からずっと説明してて(飲みながら)。このとき17時過ぎ。もう疲れてどっかぶらぶらしに行ってるのだと思う。ワインだけは残されていて、参加者が勝手に注いで試飲していくなんともイタリアなイベントに。
「せっかくのイベントだからイタリアで生産されているワインは全部飲むぞ!」と意気込んで半ば無理やり飲みきりました。ワイナリー、20弱あった気がする。
グラッパもありました
ちなみに写真に収めてあるのは気になったワイナリーです。


火曜日は語学学校がお休み。これからお尋ねしたいワイナリーへメールを送ったり、テスト勉強をしていました

天気のこ(と)

ミラノに来てから地味に困っているのが天気予報。日本だとYahoo!の天気予報やweathernewsを使っていたのですが、それらにあたるものがイタリアにはどうやらないらしい。厳密にはあるのだけれど、正確さに欠ける。仕方なしにAppleのデフォルトのを使っていますが、全然正確じゃないんです。気休めというか「天気傾向」くらいに捉えています。

前々から思っておりましたが日本の気象庁は優秀です。Yahoo!もweathernewsも使っている元データは一緒で、元データが綺麗だからアウトプットも綺麗。Gabage in, Gabage outの逆ですね。

Google天気を使うのが一番無難な気がするのですが、アプリがない。ここらへんのヨーロッパハック、ご存知の方知恵をお授けください〜。

語学学校

水曜日が語学学校の試験で(これを書いているのは水曜日の夜なので実は試験は半分終わっている)。火曜日はテスト勉強をしていたのですが、今担当してくれている先生の教え方が下手なんです。たぶん。

例えば知らない単語を見つけて「これはどういう意味?(Che cosa significa ……?)」と質問すると意味を説明するのではなくイタリア語の言い換えで答えられるのです。

「"per fortuna" はどういう意味?」と聞くと「per fortuna = fortunatamente」だよとGoogle Documentoに書く。

いや、そーじゃない。fortunatamenteってなによ。知らない言葉を増やさないでくれ。

もっとひどい例もあって。

「di preciso = precisamente = esattamente」と類語を紹介するんです。いやそれ中上級者向けの説明やん。

「presisamenteはもう知ってるー!」という人が退屈しないように「これなら知らないだろ?」って紹介するやつやん。今この教室にいる我々が知りたいのはdi precisoの英訳や感覚的な意味であって言い換えじゃない。類語でもない。
物事を説明するときは小学生にもわかるように、と教わらなかったんかーい!

んなー!

と、心の中で憤っているのですが、第二外国語の授業ってこれがデフォルトなの?教えて帰国子女。

日本では英語は日本語で習うからこの手の苦労と無縁ですよね。これ自体はよくないことだと思いますが。

ICUの英語の授業は英語で進行していたけれどそれはすでに英語の基礎ができているから問題なかった。他国では母国語ではない語学の授業で母国語は使わないと聞くがどこもこんなものなのだろうか?これじゃいつまで経っても知らないことが増えていくだけで身につかないのでは?

とまあ過ぎたことにあれこれ言う前にその場で伝えろよ、と言われればその通りで。
ただ、この事実に気づいたのはつい昨日。試験勉強を前にしてノートを見返しながらふと「あれ、この人の授業わかりづらいのはつまりこーゆーことでは?」と言語化できました。以前にも書いたように授業はコピペによる超スピードで進み板書のメモすらまともにとれないので「わかりづらい」という感触と浅い理解だけを残して毎度の授業が終わるのです。
たとえ事実に気づいた今であってもこれを英語ましてやイタリア語で伝えられないな〜その熱量もないな〜というのが正直なところ。

(この前メキシコの方が先生の板書がわからなくて自分でググって調べていたからきっとみんな僕と同程度の理解)

全然関係ないけれど、対面授業のときにリスニングの練習問題があって。イタリア語の教材ではちょくちょくBGMが流れているのですが、スピーカーだとBGMの音量がめっちゃ大きくて全然聞き取れないんです。次の日リモートで同じ音源を聴いたら驚くほど聴きやすくて。なんだかずっとリモートで受けたくなります。対面よりリモートの方が授業受けやすいってなに〜。
(最近の授業では対面で出ている生徒よりもリモートで参加する生徒の方が多いという、、)

これらもその場で気付けたら言えるんですけど、生徒側は常に情報が不足しているので全体像に気づけないんですよね。
対面側は全然聴き取れていないのにリモート側はよく理解しているなとは思っていたけどさ。

あれこれ書いたけれど、ここで伝えたいのは教育者または後輩を指導するみなさまには「説明はとにかくわかりやすく!小学生にもわかるように!」ということが伝わってほしい。記憶の基本ですが、言葉の説明は図やジェスチャを使うなどシナプスに訴える教えを〜。

ワインイベント

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