原産地呼称保証付き統制ワイン D.O.C.G. をスプレッドシート化する
かれこれ1ヶ月ぶりの更新になってしまいました。ボンジョルノ。今日は今勉強しているイタリアワインの原産地呼称保証付き統制ワイン、通称 D.O.C.G (Denominazione di origine controllata e garantita)についてまとめます。
日本の一般市場へのワインの浸透度はまだまだで、そこにはたっくさんの理由があります。そのうちの一つが「保護原産地呼称 (D.O.P.)」の有無なのかな、と思ってて。保護原産地呼称とは国あるいはそれより大きな枠組みでワインを始めとしたその土地ならではの飲食物の質を保証する制度です。
このD.O.P.はワインに限らず、オリーブオイルやチーズを始めとしたご当地品に貼ることができます。このシールを貼るまでの手間はめちゃくちゃあるのですがそれは今回のお話とは別。今日はイタリアワインのD.O.P、特にD.O.C.G.について学んでいることの覚え書きをまとめます。
ワインソムリエ試験と原産地呼称保証付き統制ワイン(D.O.C.G.)
イタリアでワインソムリエという肩書きを扱っている組織はAISとFISの2つがあります。後者の存在はイタリアに来てから知ったのですが、日本で名が通っているのはAIS。歴史も一番長いそうです。
AIS (Associazione Italiana Sommelier イタリアソムリエ協会) でワインソムリエの資格を受けるためには筆記とテイスティングの2つの試験をパスしなければならないのですが、そこで問題になってくるのが原産地呼称保証付き統制ワイン(以下、D.O.C.G.)への理解。2023年6月現在、イタリアには78のD.O.C.G.があります。と言っても具体的なイメージが湧かないと思うので、試しにピエモンテ州のバルバレスコを例にとると、
といった内容になります。これ、葡萄の品種が一つだけだからまだシンプル。物によっては葡萄品種が3つも4つもあったり。赤だけじゃなくてロゼ(Rosato)や白、スプマンテ(Spumante)やパッシートがあったりと、知れば知るほど訳がわからなくなります。
こんなのが78個あって(しかも年々増える)、そこからランダムに出題される、と考えると気が遠くなります(しかも、D.O.C.G.の下にはD.O.C.という区分けがあって、数がより膨大になる)。
元来「覚える」という行為が苦手な僕としては、できるだけ力技を避けながら楽に覚えたい。「docg ワイン」などといったキーワードでググると効率の良い覚え方がちらほら出てくる。
それなら、もう一歩進もう。視覚的に、パッと見てわかるように、頭の整理が楽になるようにリスト化しよう。
D.O.C.G. をスプレッドシート化する
意識したのは各D.O.C.G.の名称とワインの色やスプマンテの有無をぱっと見でわかるようにすること。州の名前や土地の名前、葡萄の名前はイタリアやイタリアワインが好きならある程度は自然に覚えられると思うんです。D.O.C.G.の名前も、勉強していれば多少は覚えられる。でも、それらの要素を結びつけるのが難しい。
なので、まずは「赤だけ or 白だけのD.O.C.G.がいくつあるのか」「ロゼのD.O.C.G.はどれか」「パッシート or スプマンテがあるD.O.C.G.はどれか」といったことを一目でわかるようにしたかった。
イタリアには葡萄品種が2000以上あると言われておりまして。実際、D.O.C.を勉強しだすとそれこそ手に負えなくなるのですが、そこはまた次回に回すとして。いざ整理して意味みるとたったの80ほど。これが俄然覚えられる気がして参りました(泣)。
とまれ、イタリアワイン付きならD.O.C.G.を10個くらい、葡萄品種も10個くらいは飲んだりしているはずなので、知識をちょっとずつ繋げて生きた知恵にするのみです。
スプレッドシートへのリンク
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1x9uwnNoceI7AtkEHUwjE2I-zhqNLNjAJaid22vPrOhw/edit?usp=sharing
(誤りあったらコメントください)
編集後記(という名ばかりの近況)
(勉強しつつですが)これをまとめるのに半日かかってしまいました。ほんとはこんな面倒なことやりたくないのですが、わかりやすくまとまったリストがどうにも在野にないっぽい。年々増えていく物で、かつ専門的な知識を必要とする物だから最新のリストを作る手間は想像に固くないんですけど、人間に優しくないです。
ほんとはここからデータベース作って、地図と連動させて、Chat GPTとか使いつつクイズまで生成できるようにしたら最高なんですけど、そんな暇でもないので展望だけ書いておきます。
以下、近況。
Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!