はじめに
若葉して 御目の雫 ぬぐはばや
芭蕉『笈の小文』
プラトン『ソクラテスの弁明』
プラトン作(/田中美知太郎訳)『ソクラテスの弁明』では、ソクラテスがギリシャ神話の英雄アキレウスについて、次のように語る。
アキレウスに関しては以上であるが、続く部分も引用する。
ソクラテス、裁判の判決に従い、刑死。
中島敦『李陵』『弟子』
李陵の「やむを得ない」とは異なる生き方を貫いた蘇武、「見よ!君子は、冠を、正しゅうして、死ぬものだぞ!」と絶叫し斃れた子路。
旧約聖書『ヨブ記』
山本七平氏の『聖書の常識』によると、箴言とそれを守るか守らないかで決まるという応報思想に対して、ヨブ記は創作されたものであるという。
内容としては(前述の著作より)、箴言を忠実に守り幸福に生きていた「ヨブ」の周りに、理由なく不幸が見舞い、その理由は箴言を守ると見せながら実は守っていないからだという友人との議論、その後神との議論により、神は応報のために存在するものではないし、さらに神から見てヨブは「被造物」であるのだから、そのことを自覚しないことがヨブの罪である、としてそれを知り懺悔するヨブが神と和解する、というものである。
中村元訳『ブッダのことば スッタニパータ』
人の道
引用だらけで恐縮であるが、致し方ない。
人は生きざまで決まる。特に、恥を知る人の生きざまが大切だと、私は思う。
文責筆者