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小さなコミュニティでの言葉の流通

先日の芝居で、さまざまな箱や荷物をぴしっと積み上げて、隙間なく整えるという作業を繰り返しやっていく中で、美術スタッフが突然その隙間がなく積み上げられたそれを目にして「いやービッタビタっすねぇ」と言った。

「ビッタビタっすねー」とスタッフは言った。

言いたいことはわかる。確かに言われてみればビッタビタだ。しかし本来そのビッタビタという言葉にそんな意味はきっとない。そして現場では「丁寧に積み上げられている状態」をビッタビタと呼ぶようになった。挙げ句、役者の台詞として脚本に返した。

小さなコミュニティの中で突然流通する言葉というのがある。面白いと思っているそういうことが。家庭の中でテレビのリモコンの呼び方が違ったりするあれと似ている。

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