デザイナー研修を経て見えてきた自分の強みと弱み

嬉しみありつらみありの3週間。

サイバーエージェントに2020年度新卒デザイナーとして入社しました。

フルリモート環境の中、個性あふれる14人の同期たちと共に駆け抜けた3週間のクリエイター技術研修を振り返ります。

スケジュール

技術研修の期間はちょうど3週間。

初めの2日間はタイポグラフィと色彩構成の基礎講義をうけ、それ以降は課題に取り組みます。

課せられた課題は

・インフォグラフィック(水〜金の3日間)
・WEB(月〜金の5日間)
・ゲームUI(月〜金の5日間)

の3つ。初日の朝に課題内容が発表され、最終日の夕方に最終発表となります。

加えてWEBとゲームUIは水曜日に中間発表があります。

圧倒的タイムマネジメント力が問われる…!

研修内容

課題は先輩クリエイターの方々からフィードバックを頂きながら制作をすすめ、中間/最終発表でボードメンバー(クリエイターのお偉い方々)にプレゼンする形で進んでいきます。

最終発表で各個人の成果が☆の数(☆0〜☆3 / 例外あり)で評価され、新卒15人の☆の合計で目標(☆45)を目指します。


課題1: インフォグラフィック

テーマ:「就活生に向けた弊社のアピールポイントをインフォグラフィックとして表現せよ」(A3ポスター)

修正案-1

「収益の柱となっている広告とゲームをもとに、新しい柱となり得るABEMA等の事業に投資している」というサイバーエージェントの現在のビジネスの形をビジュアル化しました。

「支えがしっかりしている」「遠いところを狙っている」「今にも飛んでいきそうである」とったイメージをパチンコというモチーフで表現できそうだ、と早い段階で思いついたものの、ラフの段階では表現の仕方が適切でなかったり、データの載せ方にノイズがあったりして形になりそうでならない。

先輩方に親身にフィードバックをいただきながらブラッシュアップを重ねて何とか形にすることができました。

よかったところ

早い段階で自信のもてるコンセプトを立てられたので、スケジュールに余裕を持ってすすめられたところ。

情報を齟齬なく見せながら、一見マイナスにみえるデータの真意をポジティブに伝えるという目的を果たせたところ。理系の矜恃とクリエイターとしての挑戦の両立。

よくなかったところ

先輩方からいただいたフィードバックをうまく咀嚼しきれず、自分のアイデアに固執してしまったところ。たまたまうまくいったものの、打率を上げるためにはこのままではいけないよね。

結果

評価: ☆☆☆ 星3個

研修後、先輩方から「あれ良かったね」と言っていただけることもままあり、何とか爪痕を残せたのは良かった。


課題2: WEB

テーマ:「サイバーエージェントの全サービスを紹介するオリジナリティのあるサイト」

「サイバーエージェントのクリエイティブへのこだわりにフォーカスしたサイト」と銘打って制作しました。が、こだわりが伝わらない。

中間発表から迷走を指摘されており、軌道に乗れぬまま発表にこぎつけるという結果になりました。

よかったところ

1つめの課題で発表時にめちゃめちゃ緊張することが分かっていたので、最終発表の3時間前くらいから発表原稿を作りはじめたところ。伝え方をリアルに想像していくと制作物の不備に気付いたりするよね。

よくなかったところ

そもそもこのWEBサイトを見に来るユーザーを明確に想像しきれなかったところ。

制作期間の短さにビビリすぎて、苦手なイラスト系の表現を初めから排除して考えていたところ。

過度に遠慮して先輩方にアドバイスをもらう回数が少なかったところ。もらったアドバイスを鵜呑みにしてそのまま反映させようとしていた。自分がねえのか?

結果

評価: 星0個

☆0をいただきました。こんなもんこれっきりにせんとあかんからね。


課題3: ゲームUI

テーマ:「タワーディフェンス型ゲームをつくってください」

  • 2次元座標上で召喚獣がオートで進行するタワーディフェンス
  • プレイ画面に敷き詰められたパネル上をプレイヤーが動き回り、床をめくってギミックを発動させる

といった既存ゲームの要素を入れることが条件。

森から森へ縄張りを広げていくもぐらの大家族どうしの戦い。
森と森の間の砂地には遺跡が埋まっていて、地面を掘るのが下手な子供もぐらたちが地中を掘り進めない。
親もぐらが井戸を開拓して移動範囲を広げながら、敵もぐらの森へ進んでいく。

という設定です。

床をめくる…地面を掘る…もぐら…かわいい…と連想しながら残したメモがありました。

もぐらがモソモソと地面を掘っていたらかわいい
もぐらが砂をかけられてびっくりしてたらかわいい
もぐらが掘り当てた攻撃アイテムがズドンと飛んでいってポカンとしてたらかわいい
もぐらが掘り当てた温泉につかって回復してたらかわいい
親もぐらが個性豊かな子供もぐら達を引き連れて戦ってたらかわいい

全然表現しきれてないなあ。

よかったところ

ユーザーを自分のような人にしたことで想像がふくらんだところ。説得力大事。

かわいいもぐらを動かしてえんだ、という思いを持ち続けられたところ。楽しむこと大事。

苦手なイラスト寄りの表現に手を出したところ。完成度はアレだけども挑戦は大事。

よくなかったところ

細かい動きにこだわるあまりゲームとしての見せ方に隙がありすぎたところ。時間配分。タワーディフェンスなのにもぐら同士が戦ってない…

結果

評価: ☆☆ 星2個

先輩方に「もっと星あるとおもったんだけどな」と言っていただけたのは嬉しかった反面、期待を裏切るような結果にしかできなかったのは悔しい。


おわりに

しかしまあ濃い3週間。

3密を避けながらも内容はギチギチに詰まった、学びの多すぎる研修でした。

初めての、しかも急すぎるリモート環境でこれだけの研修を内製でやりきっているなんてやっぱり新卒を育てる気概が違うぜサイバーエージェント。

人事みたいに言っていますが、来たる数年後に後輩と全力で向き合えるよう、先輩方の立ち回りやフィードバックの仕方を必死に盗もうとしていました。先輩方みたいないい先輩に自分もなりたいね。

技術研修は終わり、ここからはジョブローテーション。

しっかり結果を出して「コロナ世代」を頼もしさの代名詞にしていきたいですね。

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