見出し画像

時を旅する、新宿の伝統ラーメン店 ― 「らぁめんほりうち」と「らぁめん満来」の戦い

私たちが時折、クラシックな美味しさに戻りたくなるように、新奇なフレーバーとの遊び心があふれる日本のラーメン界においても、伝統的なレシピを守り続ける老舗の存在が私たちに喜びを与えてくれます。そんな中、新宿のラーメン界で欠かせない存在となっているのが「らぁめんほりうち」と「らぁめん満来」です。



新宿駅西口からわずか3分の距離に位置するこの二つのラーメン店は、50メートルという密接な距離で、昭和時代からの伝統と名誉を競い合っています。初めて訪れる人には「兄弟店?」と思わせるほど、メニューが似ています。しかし、その理由は「らぁめんほりうち」の店主、堀内氏がかつて「らぁめん満来」で修行し、その味を尊重し継承したからなのです。



価格的に見ると、「らぁめんほりうち」の「チャーざる」が1,350円、「らぁめん満来」が1,600円となっています。私は価格よりも味を求め、「らぁめん満来」を訪れました。店内は常に溢れんばかりの活気で、人気メニューの「チャーざる」は、その見事なチャーシューの量と見た目だけで旨味を感じさせる麺の存在感に圧倒されます。



その美味しさを口にした瞬間、食事の幸福感は美味しさで決まるということが実感できます。「チャーざる」の麺は滑らかでツルツル、つけ汁は昭和から受け継がれた普遍の味。鶏ガラ豚骨スープとシャープな醤油ダレが深い風味を伝えてくれます。しかし、心を掴んだのは、このラーメンの特徴である肉厚のチャーシュー。その満足感あふれる肉感と風味は、まさに昔ながらのラーメンにふさわしいものでした。



次回は「らぁめんほりうち」の「チャーざる」を試すことを楽しみにしています。昔ながらのラーメンの美味しさを再発見し、その優れた味わいに感銘を受けました。「らぁめん満来」は、忙しい日々を過ごす私たちが、シンプルながらも深い満足感を求める場所となってくれるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?