見出し画像

避難所の混雑状態の可視化

2021年1月22日に災害時等における避難所の混雑状態を配信する協定をいくつかの自治体と結んだとの発表がありました。
コロナ禍において避難所の混雑情報は、避難する人にとっては重要です。
このようなシステムが広まることを期待します。

VACANのシステムでは、カメラで撮った画像からAIで混雑度を判定するような高度な機能も在るようですが、避難所の混雑度合いについては避難所スタッフが入力するようです。 待機している人、多くの教室を開放した場合そこにいる人をカメラで撮影するのも大変ですから、スタッフによる入力というのは現実的だと思います。 

混雑度の見積もりは大変そうです。避難者がスマホで避難所を確認すると 少し余裕があったので避難所に向かったとして、到達したときには混雑していて入れないという可能性もあります。 大地震などの大規模災害に置いては、どのように運用するかそれなりに訓練が必要でしょう。


避難所の混雑情報をWeb上で配信しスマホなどで参照できるようにする試みは、各所で試みられてきました。

避難所運営支援システムでも、共同研究にて避難所の情報を参照できるような機能を実装したこともあります。
こちらの機能はどちらかといえば、避難する人よりも行政、およびボランティア関連の人達に情報することを念頭に置いていました。

配信する情報は避難所運営支援システムで蓄積されている情報になります。 避難所の混み具合につては、受付を済ませた避難者の数となります。この時問題になったのが、受付に長い行列ができていたら、避難所に入りたくて待っている人の数はリアルタイムに反映されないことです。 

それに対応するためには、避難者の受付時間を短縮し、待ち行列が長くならないようにすることではとの結論に達しました。 共同研究において重点的に研究したのは受付時間の短縮です。 NFCカード、バーコード、QRコードなど色々検討、実験しました。

現在の避難所運営支援システムではNFCカード(リストバンド、スマホを含む)を使用します。 コスト的にもNFCカード読取り機(Pasori)はローコストですし、最近では至るところで使用されているので、災害時に取り敢えず借りることも出来ます。
また、オペレーションの見直しによって、一世帯あたり数秒で簡易受付処理が終わるところまで向上しています。

避難所運営支援システムでは、避難所の情報の可視化のための機能については一般の可視化システムに情報提供する形が良いのではと考えています。なぜなら、スマホを使って機能毎にアプリなり、Webサイトを切り替えるのは不便すぎるからです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?