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Trip Base 道の駅プロジェクトのアンバサダーに挑戦してみて思った事!

ハウスメーカーの「積水ハウス」とアメリカのホテルグループ「マリオット・インターナショナル」が協働で取り組む地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」。

全国各地に広がる道の駅に隣接する形で、「フェアフィールド・バイ・マリオット」というホテルを展開し、宿泊特化型を特徴としながら飲食や地域のアクティビティ、道の駅でのお土産などを通じて、その街で経済を回していこうという取り組みになります。

敢えてレストランというホテルならではのコンテンツを作らず、道の駅というどちらかといえば今までは日帰り需要が高かった部分を隣接するホテルに泊まって貰い、道の駅で飲食をしたり、その地の特産品の食べ物やお酒などを購入しホテルの部屋で楽しんで貰う狙いがあるそうです。

いわゆる第二次安倍政権下の元で旗揚げされた「地方創生」を、民間企業が主体となって展開する事業になります。

2018年から取り組みをスタートさせた本事業は2021年12月現在、栃木県・岐阜県・和歌山県・三重県・京都府の5府県14施設が開業し、2022年春には奈良県の開業も決まり、順次オープン準備が進んでいるそう。

そしてこのTrip Base 道の駅プロジェクトの面白い企画として、SNSを主体とする地域の魅力発信がミッションの「アンバサダー」募集を展開している点なんです。

このアンバサダーのミッションは【「フェアフィールド・バイ・マリオット」ホテルを旅の拠点として、旅をしながらその地域の魅力を発信する】という事。

旅の資金は1000万円!

業務委託として1000万円が支払われるという取り組みなんです!

InstagramとTwitterでアンバサダーを募集しているんですが、その応募条件は両SNSにおいて指定のハッシュタグ「#私のトリップベーススタイル」を付けて投稿するという内容。
至ってシンプルなんです。

9/30までが応募の締め切りだったのですが、期間内に何と1890名の応募(投稿数はもっと遥かに多く)があっそうです。

事務局がその投稿を全てチェックし、選考を重ねた結果、第一次選考を通過したのは僅か9名。

その9名を対象に第二次選考がスタートした訳ですが…

なんと私がその9名の中に残ってるんです!

まさかこんな狭き門の第一関門を突破するとは思いもよらず…

ここから先がより大変なんですけどね…

ここから更に選考が進み、次に何名に絞られるのかは分かりませんが、最終選考が控えているので恐らくこの9名から数名に絞られた上で、運営事務局の方々との面談があるそうです。

その第二次選考のテーマが

「あなたの住む地域の街の魅力を発信!」

という事なんですね。

僕の場合広くみると「東京」という事になるのですが、そこを押さえつつもっと絞り込んで「中野区」というリアル居住エリアをターゲットとしてSNS投稿を進めました。

中野という街の魅力とは?

「中野」というと大衆的にパッとイメージするのが「アニメの街」ではないでしょうか?
駅前から連なる中野サンモール商店街を闊歩すると、そのまま続くように白線通り商店街を境に中野ブロードウェイが現れます。


あの「まんだらけ」を代表するように、ビル内にはマンガやフィギュアなど四方八方をアニメーションの世界が包み込み、「アニメの聖地」として様々な人種が訪れる場所。

それと合わせて実は時計マニアの方々からは「時計の聖地」とも言われていて、実に軽く10店舗を超える時計屋が軒を連ねているのも特徴的な施設ではないでしょうか?

ブロードウェイ以外にもこのエリアには約13程の数の商店街(会)が存在し、針の目のように入り込む道を縫っていくとその商店街(会)の数の多さに驚かされます。

更には至る所に飲食店が軒を連ね、安くて美味しいお店が実に多い「グルメの街」とも言えるのが中野だと思います。

中野の街の中で頻繁に目にする「中野大好きナカノさん」とは?

そういう事を基軸に中野の街の魅力を自分なりに再発掘し、SNSを通じて発信してきたのですが、タイミング良くその二次選考がスタートするとほぼ同時位にTV番組「ナニコレ珍百景」の中で、たまたま「中野大好きナカノさん」という"中野が好き過ぎて中野にやってきた人形"が珍百景に認定されたんです!

調べるとこの「中野大好きナカノさん」は中野の魅力をPRする目的の元、中野区役所を通じて貸し出しが出来るという事を知り…

翌日速攻で中野区役所に飛び込みましたよね!

手続きを踏んだ上で「中野大好きナカノさん」を無事レンタルしその日から中野の様々なエリアでPRの為の撮影をしてきました。

レンタル日数が限られているのでレンタル終了後は「ちびナカノさん」というネーミング通り縮小版の人形をレンタルし、中野の街や名所、飲食店やカフェを訪れ魅力発信に努めて来ました。




そもそも地方創生とは?



「地方創生」の大きなテーマとして、「人口減少」「少子高齢化」「東京一極集中」がメインに取り上げられます。

中野はこの定義で言えばいわゆる都心への一極集中に当たるわけなんですが…

著しく少子高齢化が進む中で、人口減少は止められない問題であり相対的な人口が減っていく中で、地方に流入する人口を増やすという事は普通に考えて無理なのでは?という気もするんですよね。

地方の2〜30代の若者は地元の街を離れ、東京中心に関東近県へ就職などで流れていってしまう…

若者がいなくなり、高齢者が残っていくというある意味街としての負のスパイラルをどう止めるのか?という点も「地方創生」の大きなテーマとなるのでしょう。

その中で地方創生に関する文献やウェビナーなどを拝見して感じた事。

国策が故に補助金という税金が投入されやすい為、そのお金を頼りにした事業体は得てして上手く運ばない傾向がつよいという事。

いわゆる民間主導ではなく、行政主導での動きが強くなり強いては行政発動の第三セクターが業務運営をする事が多く見受けられ、事業に対する責任の所在が曖昧になりがちな点が利益を生まず、むしろ巨大な施設などを作った上で運営が上手くいかず、維持費や修繕費などに多額の費用が必要となり、それを補う為に多額の税金がとうにされる傾向が強いという事。

過去にも青森県青森市の「アウガ」や岡山県津市の「アルネ津山」、山梨県南アルプス市の「完熟農園」などの多くの失敗事例はよく取り沙汰される典型的な事柄です。

逆に上手くいっている好例もある訳でして。

広島県尾道市の「ONOMICHI U2」や岩手県紫波町の「オガールプロジェクト」などは民間主体で利益を生み出しているモデルと言えるでしょう。

赤字垂れ流しのプロジェクトと利益を生み出しているプロジェクトの違いは一体なんなのか?

大きな違いの特徴は

①初期投資が補助金や助成金などの行政頼みのものでなく、事業者が投資や融資を通じて取り組んでいる事業なのか。

②中核となる事業の柱がきちんと売上、利益を生み出し自走するビジネスモデルなのか。

話しがだいぶ地方創生の大きな括りの方に走ってしまいましたが、結果的にこの取り組みを通して

何がしたいのか?
また何が出来るのか?


Trip Base 道の駅プロジェクトとしては、当然ながら企業として1000万円の予算を掛けて取り組む企画なので、会社からはリターンを求められると思うんですよね。

1000万円を投資して一体何がリターンとして得られたの?と。

アンバサダーとしては
SNSを通じて地域の魅力を広く知って貰うというミッションなので。

①ホテルとしての魅力
②道の駅の魅力
③その地域の名所や風景、自然などの魅力
④その地域の名産物や飲食店などの魅力
⑤総合的にその地域の魅力

こういったものを画像を通して伝えていかなければならないんですよね。

これかなり責任の生じるミッションですよね!

個人としての力なんてたかが知れてるので、このミッションには大きな意味で「巻き込む力」が必要だと思っています。

事務局と最大限協力をしながら物事を進めていく巻き込み。
地域毎の地元の人々とコミュニケーションをつくる巻き込み。
事態によっては地方自治体を絡めていく巻き込み。

出来る出来ないは別として、色々な人々を巻き込んで「トライ&エラー」を繰り返しながら進めていくつよい想いが必要だなーと個人的には勝手に思っています。

つい先日その二次選考の対象となるSNS投稿も終了して結果を待つばかりの状況なんですが。

個人的には人事を尽くして天命を待つ!という心持ちですが、ソワソワしちゃいますよね…

良い結果が待っている事を祈って!


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