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ボウモア蒸留所ツアー2024

これから訪問しようとしている方の助力になればと思い、私の2024年ボウモア蒸留所ツアーについて書きます。

結論から先に言うと、9箇所の蒸留所巡りの中での満足度がNo.1かNo.2です。
(ボウモアとブルックラディ)

凄かったです。

ビジターセンター前。
なぜか鏡面仕上げ。
ビジターセンター内。
ツアーの受付終えてグッズを見る。
グッズはあまり無い。
ボウモアのデザイン好きです。
ウイスキーというよりオブジェですね。
富豪御用達。
アストンマーチンかっこいい。
思った以上に2024アイラフェス19年が残っています。
テイスティングしてみて美味しかったら購入しようかなと。

参加したのは、"silent season tasting"。
参加費用は£60/人で14:45開始の1時間30分、1日に2回。
(11:00もあります)

3種の樽出し原酒が試飲でき、その3種の中から100mlをボトルに詰めて持ち帰れるという素晴らしいツアー内容です。

その名の通り、サイレントシーズン(蒸留所メンテナンス期間中)のツアーで、工程見学出来ないことから試飲のみとなっています。

蒸留所内の工程見学もしたかったのですが、次回訪問時に見学したいと思います。

ツアー開始。
早速warehouseへ向かう。
なんとツアー参加者全員が顔見知りの計7名でスタート。
日本人2名、ドイツ人4名、スウェーデン人1名。
新樽について説明してくれたのですが、ド忘れしました。笑
ボイラー室。
warehouse。
昔ながらのダネージ式。
warehouse内。
思ったより明るい。
warehouse内。
奥側の貯蔵エリアはちゃんと暗かったです。
warehouse内。
どのような樽を貯蔵しているのかの説明。
この方のスコティッシュenglishは3割くらい聞き取れたので、ギリギリセーフ。
warehouse内。
最高に良い香り。
warehouse内。
ガイドレール。
warehouse内。
アストンマーチンすらも刻印。
かっこよすぎでしょ。
warehouse内。
なんで撮ったんだろ?笑
ミズナラ樽だから撮ったような気がします。

今回、このツアーに参加して感じたことは、ボウモアがシェリー樽やワイン樽の扱い方が非常に上手であるということ。

私は今回の旅行でキャンベルタウンとアイラ島とグラスゴーの計9つの蒸留所を訪問したのですが、一番上手だと感じました。

私はボウモアの中では免税店用のバーボン樽熟成onlyの15年golden & elegantが好みだったのですが、シェリー樽系も色々飲んでみようという気持ちになりました。

ボウモアといえばシェリーなので今更何言っちゃってんのという感じですが・・・言い訳すると私はくどいタンニンが嫌いで、10年くらい前に普通のボウモア15年を飲んだ時にウゥッとなったので・・・ごめんなさい。笑

閑話休題。

ツアー自体は最高に良かったです。
そもそも3種の樽が、1999年(25年熟成)、2005年(19年熟成)、2006年(18年熟成)なのでそれだけでヨダレもの。

他の蒸留所の樽出し原酒の試飲は大体10年以下のモノが多いので、これには驚かされました。

ここで3種の樽出し原酒を試飲します。
まるで監獄。笑
3種の樽を説明。
仕様が凄すぎて全員驚きました。笑
直接ヴァリンチするのではなく、一旦マグカップで受けてから、私たちのグラスに注いでくれます。
かっこいい。
1樽目。
バーボン樽18年。
1樽目。
バーボン樽18年。
しっかりチャーリングしています。
1樽目。
バーボン樽18年。
香りだけで幸せ。
1樽目。
バーボン樽18年。
アルコールのアタックは当然のように無し。
フレッシュなハチミツなのに途中から濃厚な甘みに変化し、それでいてバニラ感は全然くどくない。
なにこれめちゃくちゃ美味しい。
2樽目。
ボルドー赤ワイン樽25年。
2樽目。
ボルドー赤ワイン樽25年。
チャーリングほぼしていないので、樽そのものの力だけで長熟させています。
2樽目。
ボルドー赤ワイン樽25年。
かっこいい…。
2樽目。
ボルドー赤ワイン樽25年。
ほぼチャーリングしていないので250Lなのにそこまで色は濃くありません。
びっくりする程滑らかで、赤ワイン樽なのに嫌なタンニンは微塵も感じない。
とにかく味の粒が非常に細かくて、噛めば噛むほど様々な味がする、これぞ長熟の極みであり調和。
エンジェルシェアでABV 42.2%まで食われてしまっているというのもとんでもない。笑
ただこの状態がピークっぽいので、これ以上の伸び代は無さそうな感じでした。
3樽目。
バーボン樽12年熟成/アモンティリャード樽7年追熟。
3樽目。
バーボン樽12年熟成/アモンティリャード樽7年追熟。
チャーリングはそこそこ。
3樽目。
バーボン樽12年熟成/アモンティリャード樽7年追熟。
絶品!
アモンティリャードならではのケミカル感がしっかり出ていてそれでいて嫌味な感じがしない。
基本的には1樽目のバーボン樽18年熟成のニュアンスがベース。
カバランのアモンティリャードより複雑味が深く、時間経過で香りも味わいも簡単にわかるレベルで良い方向に化けていきます。
ツアー参加者は最初2樽目のボルドー赤ワイン樽25年が一番良いと言っていましたが、途中からほぼ全員アモンティリャードが一番になりました。笑
伸び代もまだまだありそうです。
最後の3樽目にこれを準備しているところは流石。
ツアー参加者7名全員が顔見知りなので、リラックス出来てとても雰囲気が良い。
このテイスティングツアーはテーブルが4つなのでMAX8名までのようです。
私たちはボウモアがアイラ島で4箇所目のツアーですが、彼ら5人組とほとんど同じツアー。
全蒸留所で100%再会。
なんという偶然。笑
テイスティング。
チャーリングについて質問していた時だと思います。
テイスティングノートをメモ。
自撮り棒でブレブレ。笑

3種の試飲が終わった後に、好みの樽から更に1杯を試飲させてくれたので、私は3樽目のアモンティリャード追熟を選びました。

バーボン樽12年熟成/アモンティリャード樽7年追熟の2杯目。
幸せすぎて何が何だか。笑
ヴァリンチ@バーボン樽12年熟成/アモンティリャード樽7年追熟。
マグカップで一旦受けて、100mlボトルに移します。
バーボン樽12年熟成/アモンティリャード樽7年追熟を100mlヴァリンチしたボトル。
シーリングは無く、タグだけ貰えます。
無骨でかっこいいじゃないですか。笑
ボックスには、ボールペン/加水用スポイト/テイスティングノートが同梱されていました。
ボックスはカッコよかったのですが、大きいので捨てました。
日本一時帰国時にまずは妻と晩酌で開栓し、次に通っていたBarで仲間内で楽しもうと思います。
・テイスティングノート
・スポイト
・ボールペン
なんとテイスティンググラスはありません。笑
(忘れて帰った可能性はあります)
テイスティングノートの中身。
テイスティングノートの中身。
テイスティングノートの中身。
テイスティングノートの中身。
私はこの定量ジャッジが苦手。
理由は単純で、基準点となる軸を持っていないからです。
私はコンペティションでの審査員の方々のお顔もお名前もわからないのですが、醸造酒でも蒸留酒でもジャンルは問わず、ジャッジされる方々を尊敬しています。
様々なお酒と真剣に向き合い、相当な努力をされてきたからこそ、定量ジャッジが出来るのだと思います。

4杯の試飲が終わった後は、幸せすぎて語彙力を失いました。笑

この試飲が終わった後にビジターセンターに戻り、なんと4種のボトルから1つ選んでテイスティングさせてくれました。
この4種のボトルも圧巻。

左から、
・アストンマーチン22年
・2024アイラフェス19年
・2023ハンドフィル バーボン樽19年
・アンソロジーのバーボン樽25年
1本ずつ説明。

私は樽出し原酒の試飲で、シェリー樽と赤ワイン樽を堪能しきったので、2023ハンドフィル バーボン樽19年を選択。

2023ハンドフィル バーボン樽19年。
ボウモアのハンドフィルボトルは毎年同じなので、表ラベルでは何の仕様なのかさっぱりわかりません。笑
さすがに酔いが回っています。

友人はアンソロジーのバーボン樽25年を選択し、飲み比べました。
やはりアンソロジー25年はすごいですね、ボウモアはバーボン樽の扱い方も上手です。

私が選んだ19年も美味しかったですが、アルコールのアタックがそれなりにあったので、樽出し原酒の18年の方が美味しかったと感じました。

最後にダメ元でニューメイクが飲みたいとお願いすると、普通に試飲させてくれました。
これがまた・・・美味・・・何かが突出しているのではなく、バランス重視のニューメイクなので、どのように熟成させるかで様々な色が出せそうです。

何色にも染まるボウモアのニューメイク。

もう大満足です、ボウモアに思い残すことはありません。
これ程の体験をすることができて、£60はとんでもないくらい安いです。

冒頭でも記載していますがこれらの体験+100mlハンドフィルして持ち帰れるんです。
本当にとんでもないことです。笑

ボウモアの樽出し原酒3種の試飲ツアーは絶対にハズレは無いので、機会があれば是非参加してみて下さい。

とっても楽しかったです。
まさか翌日も彼ら5名とブルックラディで会うとは思っていませんでしたが。笑

私はラフロイグが大好きなのですが、ツアーにおける体験という括りでは、ボウモアとブルックラディが最高に良かったです。

有料テイスティングメニュー。
有料テイスティングメニュー。
有料テイスティングメニュー。
36年!?
有料テイスティングメニュー。
有料テイスティングメニュー。
ツアー中にガイドの方がミズナラを語っていたので、あれば飲もうと思っていたらありました。
セットで£50。(とんでもない27年もある。笑)
今年のアイラフェスハンドフィルのミズナラフィニッシュ20年がそれに該当しますが果たして…。
ということで£50のセットを注文。
左から、
・オロロソ樽27年ハンドフィル
・アイラフェス2024ミズナラフィニッシュ20年ハンドフィル
・2023ハンドフィル バーボン樽19年(さっき飲んだ)

27年は文句無し。ただしちょっとだけタンニンが邪魔に感じました。
ミズナラフィニッシュは私の口には合いませんでした…それぞれの個性が単独で出てしまっているというか。
もちろん香りもグラスアロマもミズナラの良いところは出ていました。
私たち日本人2名だけがネガティブな反応で、ドイツ人に試飲してもらいましたが、彼は美味しいと言っていました。
なので、恐らく嗜好性によるものだと思います。
19年は安定して美味しく飲めました。
有料テイスティングメニュー。
2024アイラフェス19年が£10で試飲可能。
ということで2024アイラフェス19年を注文。
香りもベースの味自体も悪くないのですが、タンニンが結構邪魔してくるので私の口にはあまり合わず、£200出してまで購入するかというと私はNoでした。
誤解無きように述べておきますが、アイラ島において私はこの時点でラフロイグ/ラガヴーリン/アードベッグ/ボウモアのツアーに参加しており、その中で購入したボトルはラフロイグのシングルカスク アモンティリャード樽13年の1本のみです。
理由はシンプルで、友人はバックパック1個のみ、私はバックパック1個と34L機内持込スーツケース1個の軽装だったので、元々アイラ島でボトルを購入する予定をしていなかった為です。
予想の遥か上をいくボトルと出会えれば購入しますが、今のところはこの1本しか出会えていないのです。
スタッフがボウモア12年をプレゼントしてくれたので、これをチェイサーにして楽しみました。
ちなみに写真には写していませんが、地元の子供が外気温16度の環境下で元気よく海で泳いでいました。
恐るべき遺伝子。
ボウモアBarスペースのショーウインドウにある、
アストンマーチンブラックボウモア。
ひぇぇぇぇぇ。
1964蒸留/1995ボトリング/2020reボトリング。
神々しい。

以下が今回訪問した他の蒸留所ツアーです。

ボトルの発送方法や費用、日本での通関税についてまとめたので参考にどうぞ。


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