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サプライズ人事の効用

この時期、取締役会が近づいてくると
人事案が至る所から漏れ聞こえてくる。

入社当初は無関係で興味も無かったが
ユングの言う『人生の正午』40歳に近づくと
少しばかり興味も出てくるものだ。

まだまだ先の役員レベルの話でさえ
小さな会社では影響は大きい。

サプライズ人事。
サプライズ人事とはみんなから
驚かれる人事である。

それは何か期待している人たちから
したら楽しみではあるが、
順当に来てる人からしたら気が気では無い。

これは一種のギャンブルの時に起こる
逆転を願う現象と同じだ。

なかなか人気オッズの通りに買えない
ので、ある程度いい金額になるように
買うことがある。

くら寿司のびっくらポンでも
逆転する時は普通に当たるより嬉しい。

競艇でも1コースが飛ぶと嬉しい。
自分の掛けていない3号廷が2着なら
ターンミスを願う。

そんなサプライズが起こることを
心なしかどこか祈っている人は
多いはず。

年功序列ではそんなサプライズは
起きることがない。
順当に昇格者がいて、次はこの人
その次はこの人。

それが普通の出来事で、好きな人でも
嫌いな人でも、みんな順当にいく。


しかしそれでは若い人がやる気がなくなる
というのが最近の流れだ。

みんな心のどこがで大穴を求めて、
期待している。

一つでもそんな人事があれば
とてもいい影響がでるのではないかと
思う。

え、あの人がこのタイミングで役員に。
この会社はこれまでと違うぞと若手に
印象付けられる。

今年から人材投資に関して株主に公開
義務がある。社員のエンゲージメントを
高めてやる気を出して、生産性を高める。

そんなサプライズ人事があれば、
ぬくぬくと期待のない環境に刺激を与える
かもしれない。

経験知識に勝る、活力が今の組織には
必要だ。

みんな大穴があるから、何度でも
ギャンブルに行って楽しむ。

何かわからない期待感が人を
動かす。一度でもあれば、
また起こるんじゃないか。

どうせ順当に今年も終えるのだろうなと
期待すらしなくなるまでなることは
恐ろしい事態だ。

サプライズ人事にはギャンブルに似た
効果がある。組織内でワクワクしたいな。

順当な内示に対して今年も思うこと
でした。





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