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人的資本経営の先を見据えよう。全社員が全能力を発揮する「Convivial Company」とは

近年は、人的資本経営の重要性が叫ばれている。加えて、人的資本の情報開示要求も高まっており、多くの企業は右往左往している。こうした中、人的資本経営の本質を見極めず、ただ形だけを追い求める経営や人事の在り方に疑問を呈するのが明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科の野田 稔教授だ。「人的資本経営のその先を見据えていく必要がある」と熱く語る。


前編では、開示ありきの流れへの見解や野田教授が提唱する「Convivial Company」の概念、カイシャ・トランスフォーメーションへの取り組みなどを伺った。
【前編はこちらから】

■前編の目次

  • 人的資本経営を流行り物として捉えるのは間違い、原理原則が重要

  • 会社への隷属状態から解放されなければいけない

  • 社員を主語とする「Convivial Company」を目指そう

  • 社員セントリックの構造を5つのコンセプトに集約


後編では、「Convivial Company」となるメリットや実現に向けたステップ、リーダーや人事に求められる役割などをお聞きしました。
【後編はこちらから】

■後編の目次

  • 5つのコンセプトを指標化し、その到達度を調査

  • 「Convivial」はイノベーションを創出する必要条件

  • 社員の自主性に任せた草根運動を、まずは職場で展開

  • リーダーは価値の体現者に、人事は現場運用の支援者であるべき


野田 稔氏
明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授
リクルートワークス研究所 特別研究顧問

1981年一橋大学商学部卒業 株式会社野村総合研究所入社。1987年一橋大学大学院修士課程修了。野村総合研究所復帰後、経営戦略コンサルティング室長、経営コンサルティング一部部長を経て2001年3月退社。多摩大学経営情報学部教授、株式会社リクルート 新規事業担当フェローを経て、2008年4月より現職。リクルートワークス研究所 特任研究顧問を兼任。著書:『組織論再入門』(ダイヤモンド社)、『中堅崩壊』(ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)、『野田稔のリーダーになるための教科書』(宝島社)、『あたたかい組織感情』(ソフトバンククリエイティブ)など多数。