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大人としての成長(逆ソクラテス/ネタバレ)

1年前くらいに読んだ本の感想と感じたことを投稿しようと思います。内容はあんまり覚えていないので、間違っている箇所あると思います。

読んだ本は伊坂幸太郎の逆ソクラテスです。
中学生くらいで「オーデュボンの祈り」を読んでから一貫して伊坂幸太郎ファンですが、最近はよくわからない超能力暗殺モノばかり書いていたので心が離れていましたが、この作品を読んで やっぱり伊坂幸太郎が好きでよかったと思いました。

内容としては小学生が主人公の中編が5つくらい入っていたかと思います。

「先入観をひっくり返せ」「僕はそうは思わない」 がキャッチコピーになっていて、先入観で生徒のことを駄目なやつだと決めつける先生に自分が間違っていると気づかせるために生徒同士で集まって策を練って行動するというのがストーリーだった記憶があります。
また、「僕はそうは思わない」というのは周りに流されやすい年ごろであっても、流されずに自分の意見を表明することが大事だよ というエピソードがあった気がします。

「三つ子の魂、百まで」というように、人の心の根っこの部分は5歳くらいまでに決まっていて、その部分がその後の人生で変わることはない と自分は思っています。だから小学生/中学生/高校生/大学生/社会人 と 精神的にはほんの少ししか成長しないんだと思っています。

では大人になるにつれて、何が成長するのかというと、自分の思っていることを表現して、相手を動かす というスキル的な面がついていくのだと思います。

逆ソクラテスの小学生たちが先生に仕掛ける策は、人の考え方を改めるには足りないものです。
これが大人になり、社会人として経験を積んでいくと、
この人はこういう人だからこういう言い方をした方が響くかな? 
とか AさんはBさんを尊敬しているから、Bさんを説得して、Aさんに伝えてもらった方がいいな
等、スキルが発達してくると思います。

だから自分としてはこの本から学んだことは以下です
①自分が5歳の時に世界がどういう風に見えていたか整理する
②自分のスキルが5歳の時と比べるとどれくらい発達していて、今何が足りないのか見極める

以上となります。さすが伊坂幸太郎 という本でした。

 

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