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【仕事】〇〇と同じですよね?

思考停止ワードの一つと思ってます…

既に知っていること?

講師にしても普段の仕事にしても、相手からたまに言われるのが、
「それって、〇〇と同じですよね?」という言葉です。
私はこの言葉を言われると、ちょっとイラッとしてしまいます(笑)。

どういう状況かというと、何か新しい言葉ややり方、プロセスなどを説明した際に、似たような他のことを既に知っている場合に使われます。

たとえば以前にも紹介した、アジャイルとPDCAみたいな感じです。

この言葉(〇〇と同じですよね?)、そのときの言い方や態度で大きく印象が変わります。

それは確認か?それともマウントか?

既に知っていることと同じなのか?似ているのか?全く別のものなのか?と比較して考えれば確かに理解は進みやすいです。同じなら言葉が違うだけですし、似ているなら何が差分なのか?その差分にどのような意味や価値があるのか?と考えが巡ればより理解が深まります。
その「確認」のために、「〇〇と同じですよね?」と聞くのは問題ないかなと思います。(確認という意味で聞く場合には、私もたまに使ったりはします)

ただ、これを「確認」の意味で使わず、自分の優位性や有能さを示すためや相手を軽んずるために使う人もいます。いわゆる「マウント」を取るためにです。

これが先ほど書いた言い方と態度に大きく表れます。

「そんなの、〇〇と同じだろ?」
「既にやってるよ」
「〇〇はやってもうまくいかかなかった。だからそれも駄目だろ」

というように、そんなの知ってるよ、またその話か、上手く行かないのはわかってる、のような感じになります。(性別や年齢で印象づけるつもりはありませんが、そこそこ年齢もいっててポジションもよいところにいる男性に比較的多いです)

そして一番痛い状態なのは、そう言ってその先聞く耳を持たなかったり、対話の余地をなくしてしまったりするのですが、その比較している〇〇とはそのとき話をしていることと「やり方」は似ているけど根本的に持っている意味や価値が違っていたり、そももそ間違っている(〇〇とは同じではない)場合もあったりすると、こちらも残念な気持ちになってしまいます。

謙虚に聞き、違いを理解しよう

「あれ?〇〇と同じかな?」と思ったとしても、少し聞いただけで全てを理解した気にならず、謙虚に聞いておくことで場自体の雰囲気も壊しませんし、もしかすると本質は違っているかもしれません。

違いを感じ取って理解してみると、もしかするとこれまで自分がやってきたことよりも良いことかもしれません。常に学び続け、カイゼンしていくという意識を持つことで、謙虚にいられますし、新たな気づきや発見も得られます。

仮に既に知っている〇〇と新たに聞いたものとが結局は同じだったとしても、その言葉ややり方は人や状況によってどれを使うかで、相手の理解や響き方は変わってくるかもしれません。言葉のバリエーションを持っておく意味でも素直に聞いておくと自分自身への良いインプットになるかもしれません。

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