【コーチング】「勉強」の出口を明確にする
出口が曖昧だったり、無い場合の「勉強」は相当忍耐が必要です…
学び続ける大変さ
あるクライアントさん(以下Bさんとします)のコーチングをしましたが、Bさんは今後年齢が上がって、会社をリタイアしても自分のスキルを磨き続け、食いっぱぐれがないようにしたいという長期の目線でやりたい目標を立てていました。
そこで興味のあるエンジニアリングスキルを磨き続けようと日々勉強をしていたり、資格を取ったりしていましたが、最近は忙しくなり、モチベーションが下がり気味になってきたそうです。
モチベーションが下がり気味な理由をコーチングの中で掘り下げていきましたが、まず勉強しても達成感を感じられないという点がモチベーションの低下に関係しているようでした。
達成感が得られないところもさらに掘り下げていくと、勉強したことをアウトプットする機会がないということが分かってきました。勉強している内容が今のBさんの仕事には直結しておらず、かといって仕事以外で何かアプリやサービスをリリースするほどの余裕もないとのこと。
つまり、「アウトプット先が無いまま、勉強ばかりし続けている状態」が勉強自体のモチベーションを下げているということがBさん自身、コーチングの中で分かってきたことでした。
実践の場がないと勉強をダラダラやってしまう
そこでBさんの勉強と実践についての考え方ややり方について問いかけてみました。しっかり勉強をして下地を作ってから実践するのか?それとも、やりながら足りていないものを補うかたちで勉強していくのか?(もしくはそれ以外か?)
その問いかけをすると、Bさん自身はそこまでずっと勉強し続けたいわけではなく、実践しながら分からないところを勉強していくスタイルでした。
これまでであればある程度やれる見込みのあるものだと8割ほどは理解していて、残り2割を補うかたちで勉強していたそうですが、今回自分がやりたいと思っているものがBさんにとっては新規の部分が多く、やっているうちにこれもこれも…という勉強の範囲が増えていったそうです。
つまり、どこまで勉強したら当たりがついて実践に入れるかがイメージできず、ずっとダラダラと勉強してしまう状態だったそうです。
ここまで話をしてくるとBさん自身も気づきがあり、勉強と実践を行き来するようなやり方を見いだせれば、もしかするとモチベーションを落とさずに勉強ができたかもしれないとのことでした。
※投稿後に追記:勉強と実践の行き来については以前書いていましたね。
やはり短期の目標やマイルストンが大事
確かに前にBさんと話したときは、実践の場に近い意味として資格取得という、いつ試験があるという時限の短期目標がありました。そのときはモチベーションも落とさずやり切って資格取得もされていました。
そこで私から、
「長期的な成りたい姿は変わってないが、恐らく短期の目標が最近立てられてない。それがダラダラしてモチベーションを落とす原因なのであれば、短期の目標を立て直してはどうか?」
という提案をしました。
そうするとBさんは気づきがあり、
「確かに短期の目標がぼんやりしていた。最近、目標をアップデートしていない」
「月レベルでの目標を立て直してみる。勉強中心ではなくアウトプット中心の目標を立ててみる」
というアクションを自ら決めてくれました。
勉強することは大変ですし、それをやろうと思う気持ちは大事です。やり続けている人を私は尊敬します。しかし、その勉強したことに対する出口設計、つまり、
「その勉強は何のための勉強で、いつまでにすべきなのか?」
というゴールのイメージを目標というかたちで持っておかないと勉強するという手段が目的化してしまい、いずれ何のためにやっているのか?という疑問を思った瞬間、モチベーションに影響がでます。
勉強は漫然としない、ちゃんと出口(アウトプットと成果)を考えて取り組むことが大事だと改めて自分も学ばせてもらったコーチング・セッションでした。
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