【アジャイル】ラグビーとアジャイル
スクラム?もちろんそうですが、今回は別の視点で。
同じ画を見る(Same Picture)
ラグビーのワールドカップが盛り上がっていますが、こんな記事を見ました。
イングランド・アルゼンチン戦での一幕です。
イングランドは早々にレッドカードで一人少ない状態になりました。しかしそこからイングランドは戦い方を変え、一人少ない状態でもアルゼンチンに勝ちました。
詳しい話は先の記事を読んでいただくのが良いですが、その中で語られている「セイムピクチャー(Same Picture)」という言葉がアジャイル的だなと感じます。ラグビーではこのセイムピクチャーを見ることが重要とされているそうです。
レッドカード後、戦い方を変えたのですがそれをチームとしてみんながその変えた戦い方に沿って動き出すわけです。同じ画(戦略)つまりセイムピクチャーをチームの15人(正確には退場しているので14人)が見て動いているわけです。
早く失敗して学んだものが強い
また、記事の中にもありますが、過去似たようなレッドカードが出た後に自分たちの試合が崩れて負けるという経験を何度かしたそうです。
そしてイングランドはレッドカードで退場者を出した後の状況を多く経験しているチームだとのこと。
その経験からイングランドのチームは、過去の失敗経験から学びを得て、同様の状況になったときにどのように対処すればよいかをよく分かっていたわけです。
学びを得てそれを活かすような振る舞いができる、これこそイングランドのチームはアジャイルに動けているといえるのではないでしょうか。
アジャイルのプラクティスに込められている
最初に話をしたセイムピクチャーの話は、アジャイルでいえばインセプションデッキを書いてプロジェクトやチームの共通認識を作り、どこに向かっていくかをみんなで合わせていくことと同じと感じます。
タスクボードにチームのタスクを書き出して、自分たちのチームが何をやるべきかの共通認識を持ち、状況に応じて自らがタスクを選んで動き出す、これもセイムピクチャー、同じものを見ていると言えますよね。
そしてカイゼンですね。ふりかえり(レトロスペクティブ)も今現在のやることを過去の経験や気づきから、学びを得てアクションに変えていく。これもイングランドのレッドカードで退場時に何をすれば良いかという情報と戦略を学びから持つことができたわけなので、とてもアジャイルのプラクティスが活かされてると感じます。
何でもかんでもアジャイルに繋げるつもりはなかったのですが、世の中や市場が状況が刻々と変わって正解が見えない時代というのは、ラグビーの試合展開にも似ています。スクラムだけではなく、アジャイルとラグビーには共通点が多いと感じました。
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