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【マネジメント・アジャイル】アジャイルはマイクロマネジメントなのか?

以前にも問われた内容です。

タスクを書き出し管理するから?

最近、組織アジャイルで非開発系でスクラムをやっていますが、まだまだ経験不足ではありますがスクラムマスターの役割で回してます。
まず序盤なのでやったことのないメンバーもいるため、本来だと何でもかんでもスクラムマスターがやる話ではないのですが色々お手本的にはみ出してやってます。

5月の組織内の各プロジェクトのゴールを書き出し、やりたいことをプロダクトバックログで出しました。今回2週間のタイムボックスでスプリント内のタスク分解も本来ならチームメンバーがやるべきですが、1〜3日、長くて1週間の固まりでタスクを書き出しました。

ざっとバックログを眺めていたのですが、ふとあることを思い出しました。

「見える化ってマイクロマネジメントだよね」
「マイクロマネジメントはやりたくない」

前の部署で言われたこと

今の部署に来る前の部署で、組織アジャイルをやってみたいと提案したことがあります。しかしそのときのマネジャーから言われたのが、前節で書いた「マイクロマネジメントはやりたくない」でした。

先の記事で書き忘れてましたが、「見える化は要らない」と言われた理由の一つにマイクロマネジメントになるので嫌だと言われていました。

私もマイクロマネジメントしたくないですし、されたくないのですが、アジャイルをやるとマイクロマネジメントになるという発想はそのとき予想外でした。
確かにスプリントプランニングでタスクを書き出し、日々状態を管理し、ちゃんとタスクが終わっているかをスプリントレビューで検査する…こう書き出してしまうとマイクロマネジメントな印象がありそうです。

そのとき、うまい反論ができず、結局組織アジャイルはできなかったのですが(正確にいうと月次の「ふりかえり」だけはOKだった)、今回自分で組織アジャイルで見える化をやってみて、もしかしてマイクロマネジメントなのか?と自分でも疑問を持ってしまったのです。

どこに主導権があるかが違う

そこでGoogle先生を検索してみたら、このような記事がありました。

潔いくらい「アジャイルはマイクロマネジメント」と書かれていました(笑)。
そうか!マイクロマネジメントなんですね。

ただ、一般的にネガティブに言われているマイクロマネジメントとはどうやら異なるようです。

アジャイルとはマイクロマネジメントなのだが、実践するのがチームであるという点に両者の違いがあると言えるだろう。マイクロマネジメントの実践はマネージャからチームへと委譲されるべきなのだ。そして委譲されたチームが、プロジェクトとチーム自体の利益のために毎日の基本的な作業を進めるためマイクロマネジメントを実践する。

アジャイルはマイクロマネジメント

一般的なネガティブに捉えられるマイクロマネジメントは主導者・制御者がマネジャーであること。まあこれは当たり前な感じがします。
しかし、アジャイルでマイクロマネジメントにしているのは、チームそのものだということ。

つまり、個人がやらされ仕事でマネジャーに逐一見られているのではなく、チームとして仕事をし、チームとして逐一マネジメントしていく。主導権を持っている先が違うということのようです。

これは私の中で納得できる解釈だなと思いました。
基本的にはチームの仕事で、スクラムではタスクは自分で取りに行くことになります。また、上手く行ってなさそうならチームとしてサポートしてタスクを完遂していきます。

アジャイルのスクラムにある価値感である「確約」「集中」というのは、目の前のスプリントに目を向けてそれをやりきろうとチームで決めて、チームで向かっていくことです。そしてスクラムの原則である「透明性」でタスク自体と状況をチームとして全員で把握し、レビューでちゃんと「検査」していきます。

そう書くとやっぱりアジャイル(スクラム)はマイクロマネジメントな要素をふんだんに持っています。
でも、これが一人の独裁的なマネジャーによってやられることと、チームでマネジメントしていることでは、まったくチームメンバーが持つ印象や雰囲気、エンゲージメントが大きく変わってきます。

アジャイルはマイクロマネジメントなのです。
でも、それは仕事をチームのものとしてチームメンバー全員が受け取り、チームで成果を出していくために必要なことなのです。そしてチームでマネジメントしているからこそ、ネガティブな要素は少なく、達成感のあるアウトプットや成果を出していけるようになるのです。


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