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【仕事】仕事の見える化は必要か?

私個人としては必要と思ってますが…

アジャイルの基本、見える化・重ね合わせ

たびたびここに話題に出す、市谷さんですが、今の時代の仕事の仕方、組織マネジメントとしてアジャイルを推していて、私も一緒にお仕事させていただいたり、その価値観について理解・共感できたところもあり、賛同者ではあります。

その中でも、まず自分1人でやるにしてもチームや組織でやるにしても、自分の仕事を棚卸しして見える化すること、見える化の後はチームの中での重ね合わせ(チームのみんなのタスクを並べてみんなで見ること)を行うことをします。

これにより、各人がどのような仕事(タスク)を持っていて、チームの中で何が共通で行えることか、仕事の優先度はどうするか、オーバーワークの人や滞留している仕事を誰かが助けられないかを明らかにしていくことで、組織の透明性を上げていくことができます。透明性が上がれば対応が議論できますし、心理的安全性も向上します。

私個人でも見える化はしており、1週間のタイムボックスでタスクのバックログを積んでおり、毎朝それを起点として今日やること、優先度の変更などを行っています。

個人レベルでも見える化することで、自分の状況はモヤモヤすることなくクリアになりますし、誰かに見せているものではないのですが、ツールで見える化することで、自制心というかセルフマネジメントが働いているようにも思えます。

よって、私自身は個人にしても、チームで仕事をするにしても、仕事の見える化というのは重要なものと思っています。

把握できているから要らない?

自分だけ1人でやっていると、周りの人の仕事も見える化したい、見える化した方がチームや組織としても良い方向にいくと思っています。
(チームの透明性が上がる、助け合える、組織やチームとして学びが増える等)

今の組織で一度、組織で行うアジャイルの小さなスプリント(サイクル)として見える化・ふりかえり・むきなおりをやりたいとマネジャーに相談しました。
そこで返ってきた反応はこのようなものでした。

「見える化は要らない。私が全て把握できているから」

本当にそう?と思いましたが、このマネジャーは実際把握できている状態でした。
今の私のいる組織は数人の小さなチームなのですが、毎週1時間の進捗報告会があります。また、何かと他の組織やさらに上層へ報告や相談がある場合には、ほぼそのマネジャーとのレビューや相談を入れる流れになっています。

その結果、そのマネジャーは全員の進捗状況を把握しているのです。

また、この組織が特殊なのかもしれませんが、同じ組織に居ながらも各人がそれぞれ個人事業スタイルで別々の仕事を持っており、あまり互いのシナジーが発揮できないものになっていました。それは狙ってそのようにしているので、組織ミッションや組織設計として問題があったわけではないそうですが、お互いに見える化して共有し合っても、特に何か生まれると考えてはおらず、マネジメントの観点でいえば、個々の進捗と成果さえ見ていれば問題ないという意見でした。

私個人としては、チームの中で助け合うことや組織やチームの学びを積み重ねていくこと、チーム間の結束などどうするのかという疑問がありました。マネジャーと話をしたり、(タイミングが週1の1時間くらいしかないですが)他のメンバーとも話をしてみると、今の時点ではそこまで互いの仕事を知り合うことに課題感があったわけではなさそうです。

見える化は組織の中で進められなかったですが、「ふりかえり」するのは良いかもしれないというので、ふりかえりだけは月1で行うことはしています。

個人事業スタイルか・チームプレイか

確かに今のマネジャーの考え方も、一つのマネジメントスタイルだという理解をしました。ただ、本当にシナジーが出せないか、見える化と重ね合わせが不要なのかは正直わかりません。

実際、これまで週1の進捗報告しか組織のメンバーで話す場は無かったですが、今は月数回、それぞれ担当が自分の仕事を紹介して、フィードバックをもらう場がその後セットされたりはしました。

個人事業スタイルで仕事はしていても、他の異なる観点・視点でフィードバックを行うことで新たな刺激を互いに得られるようにしたいという意図のようなので、結局、見える化で発揮される効力の一部は必要と感じたのかもしれません。

気になる点は、マネジャーが本当に一人で全て把握をし続けられるのか?という点です。ミドルマネジャーの最下層はツリー型組織内での他の進捗会議や報告会、もっと雑多な雑務調整などもたくさんあります。
今は小さな組織ですからできるかもしれませんが、組織が大きくなっていくにつれて、いずれ多忙を極める気もします。

もしもう少しチームプレイをする組織であれば、私はもっと組織をアジャイルな仕事の仕方をするように推し進められたかもしれません。この辺は難しいところなのですが、これもまた押しつけがましくやると、拒否感を生んでしまいます。

マネジャーには個々にマネジメントスタイルがあるわけで、それを否定しかねないことになるかもしれません。それはそれで組織がギスギスするのも良くないですし。

とはいえ、アジャイルの一つ「ふりかえり」だけでもやってみる価値は感じてもらえたようですし、実際そのおかげで気づきを得たり、組織運営として改善されたりもしたので、市谷氏が仰っている「傾きをゼロにしない」というマインドで、我慢強く、アジャイルの普及に取り組んで行ければと思っています。




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