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【仕事】相手に「期待」を求めない

自分に何を期待されているか?伝えられたことはありますか?

チームの中での役割と期待

外資系やスタートアップ、ベンチャー系は少ないかと思いますが、これまでの日本の企業の多くはメンバーシップ型でした。
そのため、先にジョブやポジションがあってそこに人員が配置されるのではなく、機能組織に人を割り当て、その割り当てられた組織の機能や責務を担当します。

そうなるとその組織に割り当てられた人は、その中でも何を担当するのか、もっといえば異動や転職などで配置された場合には、何を期待されているか?を組織の人事もしくはマネジャーやリーダーから示されることが普通かと思います。

しかし、最近私が異動したときには、異動理由も示されず、異動先からもその期待を聞かされることはありませんでした。

もちろん、性格的には黙ってないタイプなので、問いかけました。
「異動した理由がわからないのですが、何を今の組織で期待されていますか?」

そこで返ってきた言葉に驚かされました。(直属の上司ではなく、人事権のあるさらに上の上司から)
「期待しかないよ!よろしく!」

「相手の期待」すら自己探索する

さて、本当かどうか置いといて、期待されていることはわかりました(笑)。
しかし、何に対して期待されているかは一向に示されません。
元の部署の上司に問いかけても、はっきりせず口ごもるばかりでした。
(申し訳ないですが、私のキャリアの中でワーストに入る上司でした)

こうなってくると邪推しますよね??
「新手のリストラ?」
「よくある、とにかく人が足りない、と言われたところへ送り込まれた?」
ともかく異動してからの1ヶ月は気持ち的には腐っていました。
(コーチングをやってる身としては、表出しないよう努力しましたが・笑)

仕方が無いので、新しい部署のミッションや年度の戦略、施策に目を通しました。
なるほど、これまでの仕事やキャリアからみたら無関係ではなさそうです。
ただ、既に戦略も施策も決まってる中、大きく変えることはあまりできません。

ということで、忙しい直属の上司を捕まえつつ、これまでの仕事とキャリアの面から再度調整をはかりながら、自分が何をするべきか、そして何を期待されているか、も自己探索し、言語化して、コミュニケーションを取りながら決めていきました。

結果的にコミュニケーションしつつ、責務と期待は整合され、前出出てきた上司の上司にもこれからやることを説明したのですが、
「こういうことができる人は少ないからねえ。まさにこれを期待していたのよ」
というお言葉をもらいました。
(本当に最初からそうだったか?は知りませんが・笑)

「期待を示されること」自体を「期待しない」

直属の上司とは今ではコミュニケーションを多くとれるようになり、先の自分の期待と責務のすり合わせの中で信頼関係を作れるようになったので、この辺の話をしましたが、正直に色々話をしてもらいました。

「人事権に関わってなかったので、どんな人がくるかもわからなかった…」
「まあ、日本の会社の人事って、こんな感じですよ…」
「新しい組織で、正直固まってないところも多く、個人商店的にそれぞれが立ち向かうことが多い。新規系はそもそもマネジャーがいるのかな?とも思う」

それで気づいたのは、自分があまりに人からの期待を求めすぎていたのだと。

「自分なら何ができるのか。自分は何をやりたいのか」

すっかり、意図しない異動と不義理な前上司への感情が先に走ってしまい、コーチングでも表出するような自分向きのベクトルの大切さを忘れていました。

ある意味、期待が示されてないのは、自分で決められるということでした。
特に正解が分からない、不確実性の高い新規系に取り組む組織だと尚更です。

ここ1〜2ヶ月の葛藤の中での気づきとしては、
「期待を示されること自体に、期待をしない。相手に求めない」
「期待を示されないのであれば、相手が期待したくなる提案をする」

というものでした。これが言語化できたことで、かなり気が楽になりました。

このような状況に置かれる人は稀かもしれませんが、多少の救いになれば。


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