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【仕事】事業って何だろう?

新規事業とか事業化とか、色々言いますが。

0→1でも事業?100億円になったら事業?

最近、私の元・上司(仮にEさんとします)と久々にやり取りをしていたのですが、現在Eさんは新規の価値創造に関わっており、その状況などのお話を聞いていました。

Eさんは新しい事をやっているので、私はEさんと話す中で「新規事業は〜」と言う言葉を使って話をしていました。しかし、Eさんはやたらそれを「新サービスは〜」と言い直すのです。

話の全般でEさんは「新規事業」という言葉を使いませんでした。
そこに違和感を感じたので、率直にEさんに伺いました。

「意図的に『新規事業』という言葉を使わないように話してますけど、何か意図があるのですか?」

そう問いかけると、Eさんはこのように言いました。

「いや、まだ始まった段階だし『事業』というのは重い…普通は100億円いってからが事業だからねえ」

「まずはサービスで、価値を生み出す。そこから売り方やビジネスモデルが出てきて、結果、事業になる、みたいな感覚だな」

なるほど。Eさんの中では事業というにはやっていることはまだまだだから、事業という言葉を使わなかったようです。
その点、私は0→1(ゼロイチ)でも事業と言ってました。

そもそも「事業」って何?

そもそも「事業」の定義はどういうものでしょうか?

Wikipediaは色々書かれているのでパッと分かりません。別の出典を見ます。

企業(営利を目的として商品の販売やサービスの提供などの経済活動を営む組織)が、営利などを目的として組織を営むことを「事業」と呼びます。

「事業」の言葉の意味とは?事業の種類も解説

こちらの出典を見ると何となく分かる感じがします。
加えて先の出典に書かれている由来が面白いですね。

もともと「事業」という言葉は、易経(えききょう)からきています。易経とは、古代中国の書物になります。
  ーー中略ーー
時に応じて物事を切り盛りし、適宜に処置して変化させ、
さらに推進して物事を通じさせる。
この変通の道理によって社会の道を整え、
民を導くことを事業という。

易経のこの言葉が、「事業」の語源です。もともと事業とは、社会貢献を指す言葉でした。

「事業」の言葉の意味とは?事業の種類も解説

つまり、社会に役立つことを行うことを事業というようです。
加えて私の解釈を入れますが、事業を如何に継続的に行うか?が重要で、そのためには事業を行うためのリソース(ヒトモノカネ)を絶やさず動かさないといけない。そのために「営利」つまり儲けることが必要、ということなのだなと理解しました。

どう捉えるかはそれぞれの価値観、立場による

私としては事業の定義にもある、社会貢献の起点を生み出す、つまり0→1が行われ、営利目的の事業活動が始まれば「事業」と呼んで良いかなと思っています。それがその会社にとって新しい領域のビジネスなら「新規事業」と言えるわけです。

Eさんは、会社を支えることができるレベルにスケールしないと「事業」とは言えないという考え方です。これは私のいう事業、つまり0→1で立ち上がっても、継続的に事業が回せるだけの収益があり、かつ安定して事業活動が営めるようになってはじめて「事業」と捉えているわけです。

私はどの捉え方も間違ってはないと思いますが、ここをどう解釈して捉えるかは少なくとも自分のチームや上層部とはすり合わせておく必要はありそうです。

ここに齟齬があると目指す規模感にズレが出てきますし、ズレていることが分かるだけでもよくて(そこから対話していけばよいので)、ズレているのにズレていることすら認識し合えず、話が噛み合わないまま事業立ち上げや事業のスケールを行っていることが一番不幸なことかなと思います。

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