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【仕事・コーチング】たった30分で素敵なマネジャーだと思った話

本当に素敵な人は、少し話すだけでわかるものです。

傾聴・承認・問いかけが自然とできている

私は会社で定期的に行われている、ある研修プログラムでファシリテーター(まだサブとしてサポート係ですが)をしています。月に何度か行われ、毎度10〜20人が終日参加します。

このご時世なのでZOOMやTeamsのオンラインミーティングで集合し、Miroを使って付箋を書き出したりします。研修の中ではブレイクアウトルームにて、3〜4人に分かれてワークショップを行います。

分かれた後は、基本は研修参加者の中で自主的に司会進行やタイムキーパーを決めて動いてもらいます。私も一緒にブレイクアウトルームに入りますが、基本は見守っており、ごく稀に横やりをいれるくらいです。

いろんな人がいるのですが、今日の参加者の方で、とても場を回すのが上手い方がいらっしゃいました。その方が司会進行役でやっているときですが、他の人が付箋で出したものを共有して話をしているときは、話に割り込まずウンウンと聞き役にまわり、ノンバーバルな反応をしつつ、コメントやアイディアに対して必ず「いいですね〜」「おお。○○なんですね〜」と反応します。

そして、喋るスピードも丁度良く、声のトーンも柔らかで、カメラオンで映る顔が和やか。まさに傾聴とアクノリッジメント(承認)が自然体でできている感じでした。

そして他の人のコメントやアイディアに対して必ずコメントか問いかけをして、新たな気づきを与えたり、話の角度を変えたり広げたりをしてくれていました。
とてもそのブレイクアウトルームの雰囲気は良く、周りの他の人もコメントやアドバイスがすごくしやすく、活発な対話になっていました。

普段の仕事でも対話を重要視している

その方がいればそのグループのブレイクアウトルームはうまく回っていたので、私の出る幕はほとんどなく、たまに私も追加の問いかけをして話を膨らませるくらいでとてもやりやすいグループでした。

実はその方が普段やっていることとして、付箋に書いている内容で気になるものがありました。その方はあるプロジェクトのマネジメントをしているのですが、自分の所属する組織以外で、開発を御願いしている部署のエンジニアに対しても1on1を行っているとのことでした。

理由を伺うと、今のご時世、リモートが主体となり、雑談でも話す場が少なくなった。そしてその方自身、(これは自分で仰っていたのですが)こんな厳つい顔の奴に色々言われるとプロジェクトのメンバーが怖がってしまうかもしれない…そう思って組織ツリーを越えて、丁寧な1on1を行うことで心理的安全性を高めるようにしているそうです。

これを聞いて、なるほど、だからこんな良い場を作れたのだなと確信しました。
確かに私はこの方の対話を聞いていましたが、30分もしないうちに、この人はとても素敵なマネジャーなんだろうな、自分も話がしたいな、と思えたからです。

この人には、正直に色々話をしたいと思わせる雰囲気でした。

コーチングのメソッドが効果的であると改めて実感

自分もまだ駆け出しですがプロコーチですし、コーチ・エィでの学び、実践での学びなどでコーチングのプロセスやメソッドがどのような効果を発揮し、良い対話と気づきの時間を与えられるかは理解しており、そして実感もあります。

しかしコーチングの場ではなく、マネジメントの場や研修の場でコーチングのメソッドが上手く機能しているのは正直あまり見たことがないのと、見る機会もありませんでした。

今回、それを客観的に見られる貴重な場があったのが嬉しいですし、コーチングのメソッドがコミュニケーションにおいて効果的であると、自分の中で改めて確信することができました。

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