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【アジャイル】組織を芯からアジャイルにするWeek Day6に参加しました

ゴールデンウィークの初日、時間を家族からもらって参加できました。

Day3ではLTをさせていただきましたが、他の日程はなかなか仕事や家のこともあり参加出来ず、最終日はゴールデンウィークの初日なのもあり、参加できました。(子供と出かけてくれた妻に感謝です)

4つの登壇と最後に市谷さんの講演があったのですが、市谷さんの内容はDevLOVEイベントの左手の講演に近かったなので、ここでは登壇した4人を取り上げたいと思います。

最初はシンアジャイルコミュニティメンバの小泉さん・佐々木さんの「組織の芯に社内勉強会を宿す新20の作戦」でした。

勉強会、確かに社内で広げていくのは難しいんですよね。何かやるとなると大規模でみんなに響かせたいと思ってしまうのですが、まずは賛同してくれる人たちからというのが本質ですね。やはり定期的に頻度高く、いつもの場所と時間でやっているというのは大事だし、運営も参加する側も敷居を低くするためにYoutube動画を見て感想戦やるだけでも全然OKなんだなと。
聞き専OKでトレンドインプットとかはすごい人は来るんだけど、やはり聞くだけでありがとうで終わってしまう感じはします。

次は五十嵐製箱株式会社の五十嵐さんの「老舗のジャーニー」です。ファミリービジネスアドバイザーとありますが、ファミリービジネスって家業ということなんですね。

聞いて改めて思ったのは「見える化ってほんと大事!」ということです。職人ばかりでチームになっていないところに、カンバンボード(しかも会社の主ビジネスの段ボールで自作!)などで見える化することで愉しみながらカイゼンをしてきた生々しい事例は感動しました。しかも営業さんもカンバンを見ることで現場の状況も掴めるという、営業と製造現場のチーム化がなされたことが素晴らしい。カイゼンの第一歩は見える化なんですよね。

次は京セラコミュニケーションシステム(株)の佐々木さん(最初の佐々木さんとは別)の「マネージャー視点 組織のアジャイルについて」。

アジャイルを実践するにおいて、一番大事だと気づけたのが「マインドセット」。上手く行かないチームは圧倒的にマインドセットが未熟であるということ。耳にタコができるくらい言われてるが、スクラムの5つの価値基準は大事であるということ。そしてそれを仕込めるのは組織のマネジャーであり、チームの価値基準をアップデートするのもマネジャーの仕事であること、そしてその価値基準を一つひとつ獲得しチームが成長することで近道はない…本当その通りだと思います。

結局、組織のあり方を変えていくのはマネジャーであり、アジャイルを進めるにもマネジャーの支援がなければ続けられないし、広がっていかないんですよね。アジャイルに限らず、組織を変えられるのはマネジャーだし、それが本質の仕事ですよね。マネジャー自身が変わらないと何も変わらないということなんですよね。

最後は私が登壇をお願いしたちんもさんこと、福田さんによる「アジャイルを推すことの難しさと楽しさについて」です。

まずちんもさんのプレゼンが面白い!掴みがバッチリあって引き込まれて、前のめりで聞いてしまいます。そしてアジャイル広めたい施策あるあるは、聞いていて胸がズキズキします。全社研修、社内コミュニティ、資格取得支援、ガイド作成…まあだいたいやりますよね(苦笑)。でもなかなかアジャイルを広げる成果にならないんですよね…

そこでちんもさんは組織状態を整理。アジャイルを広めたい先の組織の状態は、「エンゲージメントが異なる人々が、利益社会として企業目的を追いつつ、共同社会のような人間関係も大事」と言語化されてました。聞いている方も、思っていても言語化できてなかった!とDiscordのイベントワイガヤチャネルで盛り上がっていました。

また、面白かったのが、SECIモデルをプロセスではなく「場」と捉え直して、先程のアジャイルを広げる施策をマッピングすることで、施策が形式知に寄りすぎているという分析をされていました。

そしてちんもさんは、足りてない暗黙知の施策として、アジャイルの知識やプラクティスを仮想的な場であるワークショップではなく実践的に課題解決する場をつくり、実践者と専門家(アジャイルの練度が高い人)と協働することで暗黙知を伝えることが必要と導き出しました。

そのために現在、ちんもさんはアジャイルチームの立ち上げ支援を行うアジャイルラボという組織を立ち上げ、そちらの室長をされています。
実際に実践現場でアジャイルをプロの人間と働き、成果と事例を生み出し、それを社内の他の組織に伝播させることで他の組織でやりたい人をさらに引っ張り出す、そして実践した人がまた他の組織やプロジェクトに入ることで広げていく…このようにしてアジャイルを社内に展開されています。

そして最もエモかったのは、アジャイルエバンジェリストとしての楽しみのところでした。未開の地にしかエバンジェリストはいない、誰かがアジャイルの話をしてくれている、書籍を手に取ってくれている、実際に取り組んでくれている、コミュニティで出会ったら嬉しくて泣きそうになる…17年間アジャイルを続けてきても楽にはならないけど、こんな嬉しいことがあるから楽しいよね…だから、ちんもさんは続けられたんだなと感動してしまいました。

身近にちんもさんのような人がいると、自分も勇気をもらえて、諦めず、傾きをゼロにせずに進んでいける気がします。
(その後、市谷さんからはそれでも芯がないなら、場所を変えることも選択肢はあるという話がありました。自分を大事に、自分がヘルシーではないとダメですね)

4時間のイベントでしたが、あっという間でした。それに数年前に一緒に仕事をした他の会社の人も参加しているのを発見して久々にチャットで会話したりできて、改めてコミュニティの面白さに気づくことができました。

登壇者の皆様、運営の皆様、本当お疲れ様でした!そしてありがとうございます!

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