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【仕事・アジャイル】役割を一人に決めてしまう弊害

誰が担当かを決めておくのは大事なのですが。

役割を明確にすると他の人の関心が薄れる

あるプロジェクトで役割は一つではなく複数やることがある場合、それぞれの役割に担当を割り付けるのはごく普通のことではあります。

これは会社の方が仰っていたことですが、役割を決めるのは良いのだけどそうすると他の役割に対しての関心が薄まってしまう問題が起きるとのこと。

役割決めたならその役割の人がやれば済む話なので、自分の役割以外に関心を持つ必要はないだろうと思ってしまいます。

しかしそれなりのプロジェクトで一人が受け持つ役割を100%完璧にこなせるかというとその確証はあまりありません。人間なので何かしら迷うこともありますし、ミスもします。

役割を決めても関心を寄せられるか?

自分の頭の中だけが正確で自分の判断が正義かというと、そうだと自信をもって言える人はそこまで多くないと思いますし、そう仰る人は逆に私はあまり信用できません。

役割が決まっているからといって、一人でやり切らずある程度他の人も巻き込んでいく必要はあります。壁打ち相手になってもらったり、レビューをしてフィードバックをもらったり。自分だけでは気づけないことが多くあります。

あらゆる仕事はチームでやっていくべきだと思います。勿論一人のスペシャリストで捌く方が効率的であったり安全であったりする場合もありますが、それはかなりうまくいく確度が元々高いものか慎重に慎重を重ねて着実に正しいことをやるクリティカルな仕事です。

他の人が担当だからと関心が薄れたものはちゃんとレビューをしていても、しっかりミスがすり抜けます。ついこの間も何人もでチェックしているはずのことなのに何故気づけない?と思うミスもありました。

役割もタスクも、チームのものにしよう

とはいえ役割を決めることで責任の所在を明確にすることも大事です。
では様々な役割に関心を寄せてもらうにはどうすればよいでしょう?

やはり仕事を可視化することです。可視化してチームとして持つ役割、そしてそれに関係するタスクもチームのものにするのです。

タスク管理ツールでも担当者が一人しか設定できないものも多くありますが、大事なのはそのタスクを完遂して閉じる担当は明確にしつつ、関係してもらう他の人も明確にしておくべきです。(担当のフォームに一人しか入れられないなら、詳細記入欄に他の関係する人を入れたりします)

タスクの担当者はそのタスクを完遂するために関係してくれる人を巻き込んで、みんなでタスクに立ち向かいます。もしうまくいかなかったらそれは担当者の問題以上にチームの問題です。

役割をチームで持つものとすることで、みんなの関心を寄せ合うのです。


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