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アジャイル

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アジャイル開発というより、アジャイルの考え方・プロセス・プラクティスを活用した組織マネジメントや組織改革など開発以外に関することをまとめる予定です。
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#改善

【アジャイル】立ち止まること

忙しいとできてないけど、立ち止まってみよう。 最近ふりかえりのことも書きましたが、ふりかえりのタイミングだけではなく「立ち止まる」そして「考えてから次動く」というのができている人がそこまで多くないんだなと感じています。 会社の中でもアジャイルにしても何にしても、新しい事をやろうとする人、やりたくてもできない人それぞれいますが、何か始めるにしてもできてない人の理由は「忙しい」「何か新しい事をやる前にまず目の前のことをやらないと」というのが多いです。 気持ちはとても分かりま

【仕事】良かれと思った改善が裏目に出る

改善すれば必ず良くなるとは限らない… アイディアをたくさん出してもらう工夫ワークショップであるフレームワークに沿ってアイディアを出してもらおうとしていました。できるだけたくさん出してもらいたかったのですが(もちろん出してくれる人はいますが)あまり数がでません。 例えばこういうフレームワークだとします。(細かい内容は出せないので仮想的なフレームワークにしてます)アイディアを出し、良いアイディアはGood側、イマイチなものはSoso側にアイディアを書いた付箋を置きます。その度

【仕事・アジャイル】正解を求めすぎない

すぐに正解を欲しがります。 正解うんぬんの前にやってみてほしい研修や業務支援をやっていても思うのですが、受ける側の人はすぐに「正解」を求めがちなときがあります。(もちろんそうでない人もたくさんいます) 研修にしろ業務支援にしろ、どちらもずっと貼り付いて教えるものではなくいずれは自分のケイパビリティとして持って欲しいのですが、研修でも何となくこなしている場合や、タイパ(タイムパフォーマンス)を求めている人、逆にとても真面目な人ほど、早い段階から「正解」を求めます。 まず正

【アジャイル】気軽にふりかえればええんやで?

Problem(問題)を重く捉えすぎると、出なくなる。 Problemが出にくい最近行ったふりかえりのワークショップですが、KPTを使って実施していました。 これは個人がふりかえりを練習するワークショップなので、各個人が自分で持っている普段の仕事に対してふりかえりをするものになります。 正確に言うと、先にK(Keep)とP(Problem)を出してから、T(Try)を出すので、まずK/Pで継続したい良かった点、解決したい問題点を出していきます。 しかしある回のワークショ

【アジャイル】カスタムする愉しさ

原理主義的なものも良いのですが、辛かったら続かないよなあ。 最近はアジャイルに向き合う日々アジャイルアジャイルと言っている私ですが、真面目に向き合ったのはこの2年くらいのことで、ガッツリ開発の現場でアジャイル開発に浸かってやっていたわけではありません。 数年前にはじめてちゃんとやったときも、いきなりプロダクトオーナー(PO)の位置づけで、POとエンジニアという形もあったものの、すぐにある会社さんとの協業プロジェクトの中でBizDev(ビジネス開発)、UXリサーチャー、デザ

【仕事・アジャイル】きこりのジレンマ

先日のアジャイルイベントで知った言葉です。 目先の仕事に忙殺される「きこりのジレンマ」という言葉というか、表現の仕方は正直はじめて知りました。(過去聞いたことがあって忘れているだけかもしれませんが) きこりが刃がこぼれた斧で非効率に木を切ってるのを、通りがかりの旅人に「刃を研いだ方がもっと切れるよ」とアドバイスしても木を切るのに忙しいと言われてしまう、というエピソードからそう呼ばれるようです。 これ、まだ非効率だけならマシな方で、手入れせずに木を切り続けたら斧そのものが

【アジャイル・マネジメント】ふりかえりが改善の起点になっていた話

自主的に提案して進めていたふりかえり活動がチームを良くしていた。 4月から続けているチームのふりかえり私のいるチームでは月次でふりかえりをしています。 その辺の話は以前書きました。アジャイルなチーム運営を提案したらスクラムや見える化はできなかったけどふりかえりは月一回やれるようになり、かつ暫く続けていたら変化の兆しが見えたという話を以前書きました。 最近、会社全体で従業員エンゲージメント調査が行われ、様々な観点で各組織がそのスコアと社内の順位が可視化されました。その中で改

【仕事・アジャイル】迷うなら、実験しよう

ビジネスだけではなく、普段から「実験」してみよう。 価値創造のための実験と検証新規事業をやる場合に、市場やお客様のターゲットや課題を最初から分かっている状態でやることはほぼ無いと思います。分かってやるものは、世の中的には新規事業ではないですし。(もちろんある企業の中では新規事業かもしれませんが) 顧客の課題など、分からないことを分かるようにするには、仮説を立てて検証し、正しいのか間違っているのか、間違っているなら何が違うのか?と検証結果から学びを得て、また別の取り組みに向

【アジャイル・仕事】やりすぎちゃった問題

カイゼンするために色々アクションしたら大変になっちゃった… ふりかえってカイゼンアクション!また自分のやっている講師の話で恐縮ですが、自分が研修のメイン講師を受け持つようになってから、ワークショップが終わったらその日のうちに「反省会」という名のふりかえりの場を設けて、よかったところや改善した方が良いところなどをアシスタントメンバと一緒に挙げるようにしました。 ふりかえりで挙がった内容は、研修で使う資料に反映したり、進め方を変更したりしていました。また、リモート会議サービス

【アジャイル】老舗製薬企業が挑戦するアジャイルな働き方 (住友ファーマさん)

昨日書いた記事に続き、レッドジャーニーさんのサテライトで住友ファーマさんの講演を聴いたので書いていきたいと思います。 アジャイルの源流はカイゼンである住友ファーマさんでのアジャイルは、ほぼスクラムの動き方になっており、「柔軟で機敏なタスク管理手法に、たゆまぬカイゼン活動を組み込んだ業務スタイル」と定義しているそうです。 アジャイルの源流がトヨタのカイゼンに源流があるのは歴史を辿ればわかるのですが、そこまで踏み込んで調べたり教えられたりしてない人にとっては「アジャイル」とい

【仕事・アジャイル】はじめることをやめる、やめることをはじめる

やることばかり増やしても、改善はうまく動きません。 どうしてもやることを増やしてしまう以前、やめることが難しいという記事を書きました。 ここ最近、新しい事をはじめると何かと改善点が見えてきますが、本来ちゃんとやっておくべき改善もあれば、これまでの延長線でなんとなくやっておいた方が良いという感じではじまる改善もあります。 改善をすることは工数ゼロでできる話ではありません。 つまり、改善するというアクションやタスクを起こした時点でゼロより大きい工数は取られることになります。