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【アジャイル】気軽にふりかえればええんやで?

Problem(問題)を重く捉えすぎると、出なくなる。

Problemが出にくい

最近行ったふりかえりのワークショップですが、KPTを使って実施していました。
これは個人がふりかえりを練習するワークショップなので、各個人が自分で持っている普段の仕事に対してふりかえりをするものになります。

正確に言うと、先にK(Keep)とP(Problem)を出してから、T(Try)を出すので、まずK/Pで継続したい良かった点、解決したい問題点を出していきます。

しかしある回のワークショップでは、Problemの出がとても悪く、Tに繋がってきません。

Problemを重く捉え過ぎている

色々聞いてみると、どうやらProblemを出す事をかなり重く捉えているようで、自分の関わっているプロジェクトの大枠の課題や問題点を出そうとしていました。
その結果、自分だけではどうしようもないので、Tryにも繋がらないという認識をしているようでした。

今回のワークショップは練習のワークショップなのでそこまで重く捉えることもありませんし(別にその場はプロジェクトの人たちが見ているわけではない)、気軽にやって自分の手元にある問題点から出していけば良い感じのものです。

でも、多くの方は本当に真面目でちゃんと出そうとしてくれてたんだと思うのです。それは真剣に考えてくれているので何も問題ではないのですが、重く捉えすぎて改善アクションが取れないとなると、せっかくのふりかえりの場が活かせなくなります。

気軽に始めよう、気軽にやろう

ウォーターフォール的なものづくりの時代、長時間かけて多くの人数をかけて真面目にふりかえりをしてしっかり改善することが求められてきました。それは当然かけている時間やコストが大きくなり、しかも問題が起きたときにはそのダメージも大きいからこそ、ふりかえりと改善にも大きなパワーをかけることになります。

アジャイルで短期間のスプリントをまわしている場合なら、期間も短く、投資しているコストやリソースも少ないので、起きる問題も小さくなりますし、問題を早くから捉えることで後々取り返しが付かないことになりにくくもなります。

もちろんクリティカルな問題はしっかり改善が必要ですが、改善は普段からふりかえりができているからこそ効果的にできるものです。まず始めてみる、続けてみるつもりでやっていてもその負担が大きいと踏み出せないですし、継続的にやるにも無理が出てきます。

まずは気軽に始めてみる、無理のない範囲で続けてみることで、少しでもより良くなっていくことを実感していくのが大事なのです。

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