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私が人材業界で学んだこと

私の備忘録的な記事。

前回、「私が転職・退職を決意した理由」について書きましたが、今回は現職の振り返りも兼ねて書いていきたいと思います。

新卒で入社した今の人材会社。社内では「中堅」と言われる社歴になり、私ももうそんなお年頃(?)なのか~なんて思ったりします。

社会人としての色々な学びはあるのですが、人材業界ならではの一番の学びは、ズバリ「他人に期待しないこと」を挙げます。

…おっと、いきなりネガティブな内容?いえいえ、どうか最後まで読んで納得していってください。

人材業といっても様々な事業形態があります。紹介業、派遣業、委託業…直接的に対人支援ではない広告業等も含めるとかなり幅は広いと思います。

私は「対人」で、複数事業を経験させていただきました。

就職活動時は某番組で観た転職エージェントの方に憧れて、「人と企業を結ぶ、マッチングの仕事って格好良い!」とそのイメージで志望し、有難いことに希望業界・職種で内定をいただきました。

そんな柔(やわ)ちゃんで入社したものだから、新入社員のときはそのイメージと現実のギャップにとにかく打ちのめされる日々でした。

NPO法人やボランティアではなく、ビジネスだから「どうやったら利益を生み出せるか/売り上げを伸ばせるか」を考えるのは当たり前。

企業の魅力を熱く語り、転職希望者の心を動かして、私ならではのマッチングを実現するーことももちろんゼロではなかったのですが、この業界は想像していたより「情」ではなく「数字」だったなと思います。

企業にも意志があり、もちろん転職希望者にも意志があるので、自分が思ったようにいかないのは日常茶飯事。

特に候補者は、音信不通、面接に来ていない、内定・面接辞退連絡…「家族の具合が悪くなって…」なんて何度聞いた理由か(^^;

もともと喜怒哀楽が激しかった私も、その都度気持ちが上がったり下がったりして、正直心が安定しないときもありました。

でも不思議と人間不信にはなりませんでした。場数、経験を積むにつれ、徐々に「まあ、そんな人もいるよね」と客観的に捉えられるようになり、その「人」にパワーを注ぎ込むより、その「出来事」をどうリカバリーするかに意識が向くようになったんです。

「プランAで駄目か…。じゃあ、プランBで。それでも好転しないならプランCか?」の具合に。

その「人」のことを想ってあれこれ手を尽くしても、相手にとっては有難迷惑なこともあるわけで。もちろん自分の想いを伝える等最大限努力しますが、決定権は相手にあるので、そこが梃子(てこ)でも動かないというなら仕方ない。

「他人に期待をしない」=「自分が求めている相手の理想像を手放す」という感じでしょうか?

今日も今日とて驚きの出来事が起こったのですが、以前のようにうろたえることもなく、じゃあ次の一手は…と自然に考えていました。良い意味でドライ(笑)

他人に振り回されないというのは、きっとどんな環境でも場面でも強みになると思うので、社会人ファーストステップとして、良い経験をさせてもらったなと感じているのでした。(今日の出来事は早々に事態を収拾せねば…)




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