足立 りょうじ

700〜1200字くらいでほぼ毎日投稿してます。

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こどもが連れてってくれる新しい世界

・うちから保育園まではおよそ500メートルくらい。 季の移ろいを景観から感じるには充分過ぎる距離だ。 4歳半の娘がいて。 おととしは地面に落ちた桜をなんとなく拾ってたのが 去年はお花が綺麗だねと木を見上げるようになった。 今年はというと、おなじお迎えの時間でも、 春になると陽が長いことに気づいて、 「お迎えなのにまだ朝だねー」なんて言ってる。 毎年、気づくことがふえていって、 春の趣をひとつずつ重ねていっているようだ。 2歳になったばかりの下の娘は、 まだなにがなんだかよくわ

    • 制約が生み出す文体と思考

      ・制約から解放されて広がる芸術もあれば、 制約を設けることで創造性が生まれることもある。 印象派と呼ばれる画家たちは、 アトリエから抜け出して、キャンバスを外に持ち出し 野外で制作を行ったことで、刹那な光の移ろいを 絵画の中に取り入れた。 それまでは景色の観察は野外で行っても、 制作はアトリエで行うという制約から 解放されたことで、新しい絵画ジャンルに到達した。 一方で、新印象派と呼ばれる画家たちは、 いささか自由過ぎた印象派の絵画技法に対して、 造形的秩序の回復を目指して

      • 「すごく渇望したけど与えられなかったものが私を豊かにしてくれた」

        ・「与えられたものよりも、すごく渇望したけど 与えられなかったものが私を豊かにしてくれた」 これは、宇多田ヒカル(略称)が先日のラジオ番組で、 リスナーからのお悩み相談に対して答えた一言。 読み上げたメールの回答で、こんな詩的で、 なんとも情緒的なフレーズが 口を衝いて出てくるなんて。 「与えられなかったものが私を豊かにしてくれた」 一見、逆説的だけど、今いる自分を肯定してくれる。 何か心の奥底をエグられるような、 そんな、とても考えさせられるようなフレーズ。 そして、彼女

        • 良いお客さんをわきまえている

          ・小売店に4年間勤めていたものだから、 日々、お店に立ってた売り手として、 たくさんのお客さんを見てきた自負がある。 お店にはほんとに色んなお客さんがいます。 お店の売上を立てる身としては、 たくさん買ってくれるお客さんには来て欲しいし、 おしゃべりが長くて何も買って行かない人は 「またあの人か」と、ちょっと警戒してたり。 当然、そんな両極端なお客さんばかりじゃなくて。 毎日、決まった時間に決まった商品を 買いに来てくれる人や、 週末にまとめて買ってく人、 頒布会の商品を引

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          京都でのランチ事情と

          ・先日は1年近くぶりに京都の街を歩きました。 その時に感じた所感をいくつか。 せっかく京都まで来たのだから、 東京では食べれないご飯のお店を。という気持ちで ご飯屋さんを探します。 調べるでもなく、あてもなく、繁華街を歩いて、 ここというお店に入ろうと画策するも、 結局、30分以上探し歩いてるんですね。 これは、まあ、ほんとに自分がリサーチ不足なのと 優柔不断というのが相まってのことなんだけど。 そこで、ふと思ったのが、 メイン通りにお店を構えられるのは 大きい会社がやって

          京都でのランチ事情と

          野村さんのラジオ番組を聴いて

          ・本日はGW最終日、月曜日の午前中で、 明日火曜日にあげるnoteを、今、書いている。 これは、朝のうちに書き上げておきたい。 夜は、まあ、育児やら何やらでバタバタだからね。 で、月曜日の朝に書いてる、 火曜日にあげるnoteの内容はというと、その前日、 つまり、日曜日の夜のうちにぼんやりと考えていて。 この反復作業は、もう「仕事」のようなものだ。 自分を充実させるために、多少のしんどさがあっても ずっと長く取り組んでいきたいこと、 これを「ライフワーク」と呼びましょうか。

          野村さんのラジオ番組を聴いて

          雪舟のトリビュートアルバム 雪舟伝説カリスマの誕生展

          ・昨日は京都国立博物館で開催されてる 雪舟伝説「画聖(カリスマ)」の誕生展へ行きました。 雪舟は大好きなのだけれど知ってるようで知らない。 元々知ってる雪舟の作品は片手に数えられるくらいで わざわざアーカイブを調べることはしてこなかった。 そんなぼくにとって今回の特別展は 改めて雪舟を知る機会になり大変勉強になりました。 雪舟伝説展について。 まずね、作品量が豊富。音声ガイドは山寺宏一さん。 本展のトップバッターが「秋冬山水図」 日本史の教科書で雪舟を紹介するページで 掲載

          雪舟のトリビュートアルバム 雪舟伝説カリスマの誕生展

          5月5日 田園風景

          ・ゴールデンウィークの後半は、 こどもたちが大好きな「滋賀のおばあちゃんち」へ 朝10時台の新横浜駅は想像通りの人の多さで、 新幹線に乗車すると斜め前の席には 乳児を連れて帰省する若い夫婦がいた。 居心地の悪さにグズる赤ちゃんを交代で、 デッキと車両を行き来してあやしていた。 最初は動画を観て暇をやり過ごしていたこどもたちも 1時間も経つと居心地が悪くなり、 朝がいつもより早かった寝不足から、 無理やり眠りに入ろうとする。 やっぱり、少しつらかった長い電車移動も乗り越えて 目

          5月5日 田園風景

          健全な精神は健全な肉体に

          ・「健全な精神は健全な肉体に宿る」とは よく言ったもので。 このところのぼくが考えていることはというと、 「ネガティブ」が生産性を下げるということ。 というか、疲労、寝不足、体調不良が ネガティブに作用するということ。ひいては、 疲労、寝不足、体調不良は生産性を下げるという 至極、あたりまえのことなんだけどね。 ネガティブになっても、作業量はこなせる。 しかし、ネガティブでは発想が生まれない。 思考回路が異なるというのが、今日の自論である。 ネガティブは自分が思っているより

          健全な精神は健全な肉体に

          神泉、初台、椎名町という場所がある

          ・渋谷駅から井の頭線で1駅目にある神泉駅。 ここにに住んでる人は、「お住まいは?」と 聞かれた時に「渋谷です」って答えるのだろうか。 お世辞にも神泉という駅は、 多くの人たちに認知されてるとは言えない。 「お住まいは?」「神泉です」「神泉?」 「渋谷から井の頭線で1駅のところです」 こんなやりとりを省略するために、 最初に「渋谷です」と答えてしまえば、 「おー、渋谷なんですね!」で一蹴できるのだ。 まあ、神泉自体は実際にほとんど渋谷なので、 神泉住まいを渋谷と言っても脚色はな

          神泉、初台、椎名町という場所がある

          花の名前を調べる

          ・お花屋さんで花を買うことはあっても、 道の脇に咲いている花に気を配ったことは 今まであまりなくて。 うちから保育園に行く、およそ、 バス停ふたつ分くらいの距離かな。 都道に沿って脇に咲いている花や、 古くからそこにあるだろう家屋の軒先で咲いてる花、 お店のエントランスに咲いてる花。 わずかな距離にも四季折々色々な花が咲いている。 まだまだ暑い日が続いてた去年の9月のこと。 ある日の帰り道に、娘が突然気に留めた花があって。 今の便利な時代、せっかくの文明の利器を使って、 その

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          同時代に生きてた人たち

          ,昨日の「今日のダーリン」はこんな内容。 『歴史上では重要度が低いできごとほど、 今を生きるぼくらにとっては豊かな情報だ。 例えば、「堀田賢慎投手は発泡入浴剤を3つ入れる」 こんな素敵などうでもいい話が無数に飛び交っている この豊かさは同時代にいないかぎりには味わえない』 相変わらずおもしろいなあ。 同時代に生きてるからこそ得られる豊かな情報。 よく世界史、もっといえば、美術史を学んでいると こんな驚きがある。 「画家のピカソとデザイナーのシャネルは 同じ時代に活躍していた

          同時代に生きてた人たち

          小さい頃、車の中でよくかかっていた曲

          ・日曜日の午前中、人もまだまばらな公園で、 通りすがりの老紳士が、ラジカセを持ち歩いていて。 その音量全開のラジカセから流れる20秒ほどの、 トランペットとエレキギターが奏でるアンサンブルは 絶対に聴いたことがあるのだけど、 いっこうに思い出すことができない。 こんなイントロクイズの宿題を抱えて、 休みの日を悶々と過ごしていたのだけど。 昨日の夜、布団に着いても眠れずに目を瞑っていたら ふとクイズの答えが「降りて」きて。 サザンオールスターズの「海」の2分15秒から流れる 2

          小さい頃、車の中でよくかかっていた曲

          筆で描いてみた

          ・iPadとApple Pancileを使って絵を描くこと。 これに慣れてしまうと、やっぱりものすごく便利で。 描いた線は「戻る」で消せるし。 「拡大」「縮小」で画面のコントロールは自在だし。 筆の種類も選べて、編集で詳細設定までできる。 色もグラデーションの中から選べば良い。 描きながら、直してを繰り返せば、 時間は掛かれどそれなりには仕上がってくるものだ。 先日、こどもが絵の具をやりたいというから、 ロフトで、絵の具と筆とパレットを一式揃えてね。 てきとうな画用紙に、一

          筆で描いてみた

          そこに家(うち)があるから、そこでお店をやる

          ・昨今の東京の街には、 大企業のマーケティング戦略が張り巡らされていて、 コンビニやらファーストフード店やらのチェーン店が 各地に出店されている。 企業は、多くの人がお店に来てくれて、 求人のスタッフも集まり、物流効率も良い、 これらのことを踏まえて、 総じて、利益が上がる場所を選んでいるわけだ。 一方で、ぼくたち消費者からしてみれば、それは、 とても便利なことで。手頃な価格でおいしいものが、 駅前の商店なんかに行けば一カ所で手に入る。 おぼえてる限り、それはここ25年くら

          そこに家(うち)があるから、そこでお店をやる

          コーペティション戦略(スタバと靴磨き編)

          ・昨日は大塚駅に少し用があってね。 13時からの所要だったから、 30分前に着いてコンビニで軽食を取ろうと思って。 ぼくの「コンビニ飯」というのは決まっていて。 ファミマの「グリルチキン炭火焼き鳥風味」と、 「トロピカーナエッセンシャルズ 食物繊維」。 チキンの方はどこのファミマに行っても、 いつでもあるのだけど、 コンビニを周われどトロピカーナが見つからない。 焼き鳥風味のチキンとピーチ味のフルーツジュース。 どうしてもトロピカーナが良くて。 大塚駅前のコンビニをグルグルと

          コーペティション戦略(スタバと靴磨き編)