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【SX】中央大学でSDGsカードゲーム研修「サスマネ」を実施しました

2022年7月に、中央大学にてSDGsカードゲーム「サスマネ」を行いました。
今回の講座は全3回。講義と演習を織り交ぜながら、SDGsと事業経営の関わりについて確実な知識を身につけることを目指しました。

※「サスマネⓇ」は日本能率協会コンサルティングの登録商標です

まずは講義から

第1回目は座学からスタート!
いきなりゲーム研修を行うのではなく、まずは座学でしっかりと学習します。

日頃は企業を相手に話をすることが多いコンサルタントですが、今回の対象は大学生。最後まで集中して楽しく学ぶことができるよう、真面目あり、笑いあり、のメリハリをつけた講義をします。質疑応答では質問が途切れることなく、学生のSDGsに対する関心の強さを感じました。

カードゲーム「サスマネ」実施

今回は3~4名を1チームとし、全5チームで行いました。

ゲームの中で大切なのは、「次に移す行動を適切に見極めること」。
ポイントをあげるためにはお金を使ってアクションを起こす必要がありますが、もちろんお金は簡単に手に入るわけではありません。お金を稼ぎたい→製品の売却で収入を得る→売却する製品は製造する→原料調達~売却までには人材の確保をする・・・経営者としてさまざまな方面に目を向け、状況を判断する必要があります。人も欲しい、お金も欲しい、う~ん難しい!

グループ内でなんとなく決まった「社長(!)」に意思決定を委ねるチームもあれば、全員で話し合いなかなか判断がつかないチームも。

ゲームの中では社会を取り巻く外部環境も変化していきます。環境に合わせて戦略を変えるのも、これまでの方針通りに進めることもチーム次第。「先生!競合他社に私たちの動きを教えないで!」といった声も飛び、気分はまさしく経営者さながら。

ゲームが進み、アクションカードが増えると、事業経営の幅も広がります。このアクションカードでは実際に企業がSDGsの一環として取り組んでいる事例を学ぶことが出来ます。経営が思うようにいかず早くも「やり直したい」とが悲痛な声がもれるチームもあれば、戦略がピッタリとはまり拍手が上がるチームも。大人も、学生も、夢中になって楽しく学べるのは、学習にゲームを使用するメリットです。

振り返り

最後に「YWT」法で振り返りを行いました。
YWT法についてはこちら

学生たちからはこのような感想があがりました。(以下抜粋)

【Y:やったこと】
・社会情勢を予測しながら戦略をたてた。
・経営を行う上で、人件費がかかるとしても、初めに労働者を集めて活動量をアップした。
・最初は製品を作ることにお金をかけて、途中から環境・社会ポイントをあげることに気を使った。

【W:わかったこと】
・製品を作ってただ売るだけでは経営はうまくいかないと感じた。環境や社会のことを考えつつ利益を求めていくのがベストだが、実際に行うのは簡単ではない。
・目先の利益にとらわれてしまうと環境ポイントを下げてしまうなど、ある行動の裏に隠れているリスクについてもしっかり考える必要があると感じた。

【T:つぎにやること】
・企業が取り組むべき課題はたくさあるが、個人でも取り組める活動はある。たとえばCO2排出量については、近い距離ならば車をつかわない、ごみはしっかり分別して燃やす量を減らすなど。
・SDGs17の取り組みにはさまざまな活動があることが分かったため、今後は視野を広げて意識して行動する。

今回の講座について (先生より)

今回の講座を行った商学部斎藤正武ゼミは、商学部には珍しい情報系を学ぶゼミの一つです。企業経営の生産性を上げるために重要な「情報」を活用するための基礎(リテラシー)を、テキストのみならず新聞や様々なツールを用いてゼミ活動を行っており、情報の基礎的知識であるITパスポートの全員合格を目指し、活動しています。

ゼミにおいては、企業における「情報」の知識のみならず、現代の企業経営に必要なトピックも取り上げており、今年度は、SDGsを取り上げています。そんな中、JMACでSDGsゲームを開発しサスマネ研修を実施している旨をお聞きし、今回、試用および研修の依頼をさせていただきました。ゲームということもあり、学生の取組が前向きで充実した時間になりました。あらためまして、講師の方に御礼申し上げます。


JMACでは、SDGsに関するコンサルティングや研修のご支援を行っています。ぜひお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。