「性に関する覚書」

画像1

結んだ髪を解いたら
夕暮れの先まで飛んでいけ
わたしの声は
もっと遠くで、もっと自由になる

女の子は誰でも、
綿あめみたいにくるくる回して、
雲に向かって飛んでいけばいいんだよ。
見えなくなるまで遠くに行けば
空みたいに青くなれるし、
窓を叩く雨音は、
いつだって空から降ってくる蜂蜜みたいだ。

もしもわたしの体が、
いつまでもわたしの体なら
性別なんて脱ぎ捨ててやる。

もしもわたしが性別を持って生まれたのなら、
きっと神様から愛されなかったに違いない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?