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最大・最強の”競合“は〇〇である

”競合“ と言うと、競合他社や競合サービスのことを思い浮かべるのではないでしょうか。コカコーラとペプシ。EvernoteとNotion。業界によって色んなビジネスが競合しあっています。

しかし、あらゆる業界を通じて最大・最強となる ”競合“ が2つあると、私は考えています。

それは何かというと「何もしない」「自力で何とかする」です。

「いやいや、何だそれ。競合じゃないじゃん」と思ったかもしれません。

しかしちょっと考え方を変えると、 ”競合“ とは「顧客が、課題に対して取りうる、すべての選択肢」と、広く考えることもできると思います。

そう考えると ”競合“ の中に「何もしない」「自力で何とかする」も含められます。

実際これらは顧客側の選択肢として有力で、自社の収益を左右します。むしろ、どの他社サービスよりも手強く立ちはだかることすらあります。

「何もしない」がいかに強いか

人はつねに「面倒くさい」と思っています。そして「何もしない」を選択し続けています。

仕事とは、顧客のお困りごとを解決することです。

しかし、困った問題を目の前に顧客はどうするかというと、大多数は「何もしない」を選択し問題を放置します。

どのぐらい「何もしない」かというと、命に関わるときすらそうすることがあります。

身体に違和感がある。病院に行くべきと頭では分かっている。
でも、仕事も忙しいし面倒くさい。

こういう心境、心当たりある人も多いと思います。
そのことからも分かりますが「何もしない」は強いのです。

「自力で何とかしよう」も強い

また、人はみんなお金を払わずに解決しようとします。

「お金を払うなんてもったいない」「貯金しなきゃ」と常に思い続けています。

また実際、多少のトラブルなんて自力で何とかできてしまうものです。よほど高度な専門性や資格が必要なもの以外は。

例えば、最近太ったなぁと感じたとします。しかし、大多数の人はダイエットサプリは飲みません。ジムに行こうとも思いません。せいぜい、ご飯を少なめにしようぐらいです。

また、ほとんどの人は、転んで擦りむいたぐらいで病院には行きません。水で洗って放置することも多いでしょう。

「何もしない」と「自力で何とかする」もひっくるめて、最善の選択肢であることが大切

「何もしない」に抗う工夫は色々とあります。

例えば、通販番組だと「今から20分以内のご注文なら、もう1個付いてくる」で電話を促します。
また、営業のクロージングの「今、この場で決定してもらえれば、30%割引き」は、高額商材を即決してもらう常套手段です。

販促・セールスにおけるこういった工夫は、非常に強力で劇的に成果を上げられることがあります。

しかし、それ以上に大切なことは「顧客にとって最善の選択肢である」ことだと、そもそも思います。

顧客が課題に対して、
・「他社の製品」ではない。
・「何もしない」でもない。
・「自力で何とかする」でもない。
自社製品こそが最善の選択肢と思える。

その状態を作り上げ維持することが、マーケティングで最も大事なことの一つなんだと思いました。

終わり。

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