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子どもよりも大事なこと、それは

世界的に有名になった近藤麻理恵さんの「こんまりメソッド」。
片付けの方法でありながら、本来の自分を取り戻し、自分にとって何が必要でどんな物に囲まれて暮らしていきたいのか、自分の理想や価値観に合った生き方を叶えてくれる方法として注目されています。いまだに!


数年前にNetflixでの番組が大ヒットした頃、子どもの友達のお母さんに、

「あなたを見る度に、Marie Kondo を思い出すんだけど・・・。いつも家にお祈りしてるの?Spark joy やってるの?」

なんて言われたものです。

その時はこんまりさんのことを詳しくは知らず、日本人女性が有名になってるな
〜くらいの認識でした。



しかし!昨年、初めて近くの図書館(アメリカ在住です)の日本語コーナーに、こんまりメソッドの本があったので借りてみました。なんとなく実践してみたら、ものすごく面白くてハマってしまいました。

こんまりさんのやり方は、心がときめくか否かを基準に、洋服 → 本 → 書類・・小物・・・と進め、残したいか手放したいかを決めていきます。

洋服の段階で、かなりスッキリした気分を味わってしまい、じゃあ本も!と意気込んで挑戦しましたが、これがクセもの!
ものすごく大変で結局3ヶ月かけて約100冊の本を処分しました。まだ減らせるかも?と思い、日々本当に残しておきたいか自問しています。


特に大変だったのが、絵本。
わたし自身、本が好きですし、幼い頃、父から絵本の読み聞かせをしてもらった思い出からも、絵本は子育ての大事なパートナーのようなものだったのです。

そんな絵本も、本当に心がキュンとするようなものだけを残し、あとは手放しました。それらの本を「今」必要とする人に使ってもらえた方が、絵本たちも喜ぶと思って。(福音館の「こどものとも」「母の友」が大好きでした。)


そんなこんまりさんの Netflixの番組を初めてみました(かなり時代遅れですが)。 第一話 Friend Family というタイトルで、友達のような感覚のご夫婦が、二人のお子さんと暮らす家族が主人公のお話でした。

旦那さんは外で働き、奥さんは在宅で仕事をしながら子育てを担当しているというご家族です。一見、二人とも仲良し夫婦で手を繋ぎながらインタビューに答えたりハグ+キスをしていました。(まあアメリカではよくある風景ですが)

しかし、個別インタビューになると旦那さんは、

「仕事から帰ってきてドアを開けると部屋が散らかっていて、正直幻滅、苛立つ。」

と言うのです。

奥さんの方は、

「旦那の方が綺麗好き。わかっているけど、小さな子ども二人の面倒を見ながら家事をするのは大変。片付けなんて手が回らないの・・・洗濯も人にお金を払ってやってもらっています。」

とのこと。



この家族のパターン、無茶苦茶「あるある」ではないですか?

・外で仕事をする人
・家で子どもの世話をする人
・子どもはお世話をしてくれる人が必要

外で働く人と、子どもとみっちり時間を過ごす人の温度差。



そんなお二人に、こんまりさんが「こんまりメソッド」を説明し、実践してもらいます。

まず、自分の洋服を全て収納から取り出す。服を一つひとつ手にとって、心がときめくか確認していく。ときめいたらキープ、ときめかなかったら「ありがとう」と感謝してさようなら。


自分の洋服から作業を始めた女性が、山積みになった自分の服を見て、

「こんなにも不必要なものを持っていたなんて・・・恥ずかしい。体が熱いけど寒気がする。」

と言い出します。

旦那さんも旦那さん自身の服の作業を始めるのですが、奥さんは、旦那さんの持ち物に一言二言、言い始めました。

こんまりさんは、

「いやいや、自分の持ち物は自分で判断。よその人のことに、あなたは口を出さなくて良いですよ。」

と、あっさりバッサリ。笑


番組は、10日後、20日後・・・と時間を空けて訪れるこんまりさんと、その家族の様子を見せてくれるのですが、だんだんと部屋が片付いていき、たくさんの不用品を処分し、ご夫婦の関係がどんどんと近づいていくのがわかりました。


奥さんの方は、自分は何が好きなのか、大切にしているもの、大切にしたいものは何なのかが、わかって来て、子どもを心から大切に思い、子どものニーズに応えようと一生懸命やっているけれど、その子どもの世話よりも、自分が整うことの大切さに気づいたように見えました。


ご主人の方も、思い出の品物などを見返しているうちに、自身の結婚式のこと、どれだけ奥さんが素敵で魅力的だったかを思い出していきます。そこからこの家族が始まったんだ・・・と気がつくのです。

すると、外で仕事をすることと、一日中幼い二人の子どもと過ごすことの違いを認識するようになり、家事も手伝うようになりました。

そして二人はさらに関係が深まり、子ども達も落ち着いて一緒に「お片付け」がうまくなり家の中も整っていく。というお話でした。



そこで思うのは、子育て、子育て、と目の前の子どもさんを第一に考えるのはとても大切なことだし、わたしもそうしていました。でも、それ以前に、


親として自分が自分らしくいるためには?
自分が本当に大切にしたいものは何?
自分は何を考えているの?


と、いま一度、自分と向き合うことが大切なのでは、と思ったのです。

子どものことより、自分を整えること


それが大切なこと!だと思ったのです。

わたしはヨガに真剣に取り組んだことで、わたし自身が整い、子どもに対する態度が変わったと思います。その結果、子ども達の態度も変化したと思っています。

それまであんなに気性が激しかった娘が、気がつくと泣きわめく時間が減ったし、気持ちよく過ごせる時間が増えたのです。

きっと、この Netflix の女性は「こんまりメソッド」によって、わたしは「ヨガ」によって、自分を整えることができたのかなと思いました。


こんまりメソッド、ヨガ、両方やったらもっと強力ですね☆



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