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きょうだい|非暴力


きょうだいの育て方。

どうされていますか?

上の子に、下の子のお世話を手伝ってもらっているけど、頼り過ぎていないかしら?

上の子は手がかからなかったのに、下の子は大変!なんで?

きょうだい喧嘩の時、どうしても下の子の味方をしてしまう。


など、あるあるでは?と思います。



うちの子ども達は、4学年離れています。
上が女の子、下が男の子。

性別が違うからこそ「あー女の子だからね」とか、
「やっぱり男の子はねー」といった感じで、比較していました。


そして上の子は、小さい頃から自立心が強くて、一人でも何かをやり遂げてしまう力があったのに、下の子は、手取り足取り教えないとできない子で・・・他のお子さんや学校の基準よりも成長が遅くて。


それがとてもストレスでした。

上の子の時は、あーやって、こーやって・・・、ちゃんと出来ていたのに、どうして息子は出来ないんだろう。

もっとしっかりしてよ!
わたしもこんなに頑張って教えてあげてるのに・・・

なんて、勝手に一人で悲しくなったり、息子を責めたりしていました。


酷いですよね・・・。
今も、これを書きながら、涙が出そうです。

なんて自分勝手な・・・


人は、みんな違う生き物なのに、自分の子どもになると、自分との境界線が曖昧になったり、自分の所有物のような気持ちになりがちだと思います。


そんな頃、ヨガ哲学のなかにある「非暴力」という教えを知りました。

蹴ったり叩いたりする暴力
言葉での暴力
視線での暴力
心の中で相手への批判(考えるだけでも暴力)
無視
認めない
許さない

といった感じで、肉体への暴力のほか、形にならない暴力もあります。


それはヨガスクール(ヨガ講師の資格を得るため)でのヨガ哲学の時間で教わりました。わたしは米国でヨガスクールに通ったので、全て英語です。
ある程度、英語には慣れていたつもりでしたが、ヨガ講師になる授業は、解剖学、生理学、哲学、ティーチングの実習など、それまでの経験とは全く違う内容だったのです。

か・な・り・戸惑いました!

こんなに勉強しても、どうして出来ないの?
みんな普通にしているのに、どうしてわたしは普通にしていたらダメなの?
(言葉も文化も違うから当たり前なんですけど)
わたしは何をやってもダメだ・・・

と、どんどん落ち込んでいきました。
自己嫌悪、自己否定、自分で自分を責めまくる・・・


そんな時に、この「非暴力」を習ったわけです。

なんで私は出来ないの?
どうして私はダメなの?
私はダメ人間だ・・・

これらの言葉、全て暴力!


こういう自分への語りかけ自体が、自分への暴力なんだ

と理解しました。

自分で自分を攻撃しているのです。
痛いですよね。



その体験を通じて、

頑張ってもすぐには変えられないこと
変える必要のないこと

があると、体でわかるようになりました。

息子にはずいぶんひどい言葉を、私の心の中で、そして私の口を通して、浴びさせていたと心から反省しました。


まだ幼稚園にも上がる前でしたが、息子の前に座って、ちゃんと目を見て、

「息子よ(とは言わないけど、笑・・息子の名前)ごめんね、今までお姉ちゃんと比べたり、あなたが出来ないことを怒ったりしてごめんね。ママを許してね。」

と伝えました。

そうしたら、きょとんとして、

「いいよー」

って言ってくれました。笑


これはわたしの体験談ですが、家族の分だけ、違う形があると思います。

もし、きょうだいの接し方に違和感があれば、

人は、みんな違う生き物。
きょうだい、それぞれの性格をちゃんと見てる?
自分と自分のこどもは別の人間、という境界線はある?
自分にも子ども達にも「非暴力」ができてる?

そんな問いかけをしてみたらいかがでしょうか?

というお話でした。

今でも、自分で自分を責めることがあるし、息子にも「おいおい、大丈夫か?」と思うことがありますが・・・笑・・・日々、取り組んでおります。


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