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確かに恋するバルセロナ旅行記2日目AM グエル公園

若干二日酔いの中、早朝6:30に目が覚める。

アルコールのせいで眠りが浅くなり、仕方なく起きる準備をする。

知人はその日の午後帰ってしまうので、パッキングを慌てて済ませ、目標の8:30出発に間に合わせた。

私は二日目から別のホステルをアシャンプラ地区にとっていたので、地下鉄でそちらに移動。大きな荷物を置かせてもらう。

バルセロナのホステルは雑居ビルみたいな2階に入っているところが多く、大きく看板が出ていないので最初は分かりづらい。


その日は少し市内から離れたグエル公園に行くためにオンラインでチケットを取っていた。

タクシーで行くかどうか悩んでいたが、T10という交通系回数券を使い切るためにも、少し歩くが地下鉄を選択。

この時、なぜどの旅行ブログも地下鉄ルートをあまり勧めていないのか、私たちが想像できていたら、後ほどあんなことにはならなかったのに…。

アシャンプラ地区にあるL3のパセジガルシア駅から一本でレセップス駅まで向かう。

パセジガルシア駅の前にはもう一つのガウディ建築カサ・バトリョがあるが、現在は外装の補修中で、かなり残念なレプリカしかない。

でもこのガルシア通りは、有名な建築物や高級ブランド店、よい雰囲気のレストランもたくさんある。かなり綺麗で落ち着いた印象。

昨日までいたラランブラ通りとは全く雰囲気が異なる。

L3に乗ってレセップス駅までは5分ほど。駅中の自販機の充実ぶりに驚きながら歩き始めた。

私たちの入園予約は9:30からだったが、この時すでに8:45。グーグルマップは駅から30分ほど歩くと言っている。

グエル公園はガウディの作品があるエリア以外も広いので、とりあえず歩く。

途中朝ごはんにクロワッサンとコーヒーを飲みながら、ひたすら歩く。

道がどんどん登り坂になっていく。きつい。

途中、グーグルマップと道路標識で指した方向が違ったため、道路標識に従い始めた。

グエル公園は上の方だが、何故か登った坂を下り、再度上がる。

どうもおかしい。遠回りな気がする。

グーグルマップを確認してみると、かなり迂回したルートを指していることがわかった。

この時すでに9:20近く。グーグルマップに従うと間に合わない。

少し引き返して、グエル公園の中心に近づく住宅街を抜ける。

登り坂が更にきつくなる。気温は22度。汗が止まらない。

よくよく周りを見ると、何人か同じようにグーグルマップ片手にうろついている人がいる。

皆同じく迷っている。

最後心臓破りの坂を登り終え、ようやく公園が見えてきた。どうもこれがグエル公園の有料エリア(ガウディ作品のあるエリア)の中心で出口らしい。

入り口は横の公園入り口からすぐ右に曲がったところにあると案内される。

この時9:45近く。10時までには入場しなければならないが、地味に列が並んでいる。

並んでいる間にヒートテックと上着を脱ぎ、一息つく。

なんとか入場に間に合った。エントランスのお兄さんは私たちが日本人だと分かると、覚えた日本語で丁寧に案内してくれた。

こういう小さな親切がありがたい。

中は中国系、韓国系、日本系の団体ツアーと鉢合わせたため、とんでもない人混みになっていた。

坂を必死に登って疲れた私たちは人のいないところを目指す。闇雲に進んでしまったため、じっくり見れず、この後何度も同じところを往復する羽目になった。

やはり旅行は計画的に。

ガウディは当初グエル公園を高級住宅街にするために設計をしていたらしいが、こんなモニュメントがある高級住宅街ってちょっと楽しいなと思う。

少し高台からバルセロナの街を望むが、春の花粉のせいか霞みがかってしまい、あまりいい写真は撮れなかった。

また、グエル公園の広場は改装中で、ここも半分しか見られなかった。

一時間ほど滞在して、グエル公園の有料エリアを出る際、バルセロナのゴルゴダの丘の場所を聞いたら、遥か遠く山の上を指さされた。

若干二日酔いでこれ以上坂は登れないと断念。

帰りはバスでゆったり帰ってきた。最初からバスで行けばよかった。

その後、有名タパスレストランの姉妹店に行くことに。

通りに出してあるテントはまだ時間が早く、席が少し空いていたが、あっという間にいっぱいで待っている人がいるようになった。

その日のタパスとピンチョスからいくつか選ぶ。飲み物は「あの奥の席の人が飲んでいるワインカクテルと同じの」と頼んだはずが、全然違うサングリアが出てきて二人で笑った。

でも歩き疲れた私たちにとって、サングリアは体に染み渡って美味しかった。

まずはピンチョス。ピンチョスとはパンの上にいくつか具材を乗せて爪楊枝で刺してあるフィンガーフード。

もともとはバスク地方などスペイン北部のものだがカタルーニャでも食べることができる。

小手調べとして、えびとたこと豚肉のソテーが乗ったものと、えびとイカのソテーが乗ったものを頼んだ。

最初のものにはパプリカパウダーがたっぷりかかっている。かなり大きかったので二人でシェアした。

これがめちゃくちゃに美味しい。脂身の甘さが際立つ豚肉、柔らかいたこ、ぷりっとしたえび。少しにんにくが効いている。

えびとイカのソテーは素材が美味しいから塩胡椒というシンプルな味付け。どちらもパンコントマテ(パンにトマトペーストとにんにくを擦り付けたっぷりオリーブオイルをかけたもの)とよく合う。

二品目のアーティチョークのオムレツも最高。アーティチョークは日本で食べられるところが少ないので、これまた見つけると大体頼んでしまう。

あまりのおいしさに衝撃をうけた私たち二人は、追加注文でホタテのグラタン(ほうれん草ソース)、イベリコ豚のサーロインステーキにフォアグラソースを合わせたピンチョス。

これもまた美味しい。噛み続けると味が出続けるステーキにフォアグラのリッチなソース。

でもイチジクの甘くないピューレのおかげでさっぱりと食べられる。

ホタテのグラタンを頼むなら必ずパンコントマテを残しておいた方がいい。

ホタテのダシとピューレが入ったほうれん草ソースをつけて食べると最高。

タパスやピンチョスはレストランの良し悪しもあるが、その日の材料の新鮮さや、その日のシェフの気分で左右されてしまう。

品数が少なくても、ベーシックなものがいつも一定以上美味しいという、ストレートに勝負しているレストランが勝ち残っているようだ。

ワインを飲み干し、間違って大目にチップを渡してしまったが、気にしない。

次回バルセロナに来る時もここでご飯が食べたい。

知人と荷物を引き取りにいき、空港行きのバス停まで見送りに行った。

わいわい楽しかった分だけ少し寂しくなるが、お互い仕事を頑張ってまた遊びましょうと約束して別れた。

午後のサクラダファミリア編に続く。

今回もレストランの注意事項と、親切な店員さんに教わった、早く席を確保する常連裏技を書いています。興味があれば見てみてください。

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