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ロボット導入がうまくいかないと思っている会社が多い事実

実はですね、写真の投稿や好きな事ばかり書いていましたが、こう見えても自分は生産技術者なんですよ。

ブログで一旦投稿したんですが、なんとなくブログって最近好きじゃなくなってきてるので、noteへ焼き直しで投稿することにしました。

自分が今一番関係している、労働者人口の低下に伴う生産性向上って言う課題についてです。

それでは始めます。

今までヒアリングしてきた会社で耳にする事。これは中小企業だけでなく大企業についても同じような事を言っているんです。

それはどんな事か?

人が定着しない、自動化したいがどうすればよいのか分からない?

この問題は、現在の日本の生産現場全体で言われる内容だと思っております。

今回はこの事についてお話します。


ロボットを入れるとバラ色の未来は全くの嘘!

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一般的な話として、自動化と言うとすぐに思い出すのがロボットの導入だと思います。ロボットと言っても、実は産業型ロボットと協調型ロボットの2種類があるんです。

皆さん知っていましたか?

産業型ロボットと言うのは、昔から自動車工場や鉄工場などでいわゆる3K職場で活躍しているロボットですね。これは動作精度も高く、かつ力もかなり強いので柵で覆われた中で使用されるロボットです。

高額であるだけでなく、ロボットを動作させるための作業領域が必要。そして操作スキルも割と高いのが特徴です。

また、近年映画の中で高性能なアンドロイド型ロボットが良く登場したり、トランスフォーマーのようなロボットが活躍したりして人類を助けたりするものが多いですね。

こういう映画の評判などにより、ロボット導入と言う事に対して大きな誤解が生まれているんです。

それは、ロボットを導入すれば生産性が著しく改善されてコストダウンが可能となり、大きな利益を生み出すと言う神話

経営者のほとんどの人が、こういう考えになっているので、ロボット導入に対するハードルを高くしてしまっているんです。

これが紛れもない事実なんです。

ましてや人協調型ロボットなどは、特別な柵を用意しなくても人作業者と一緒に作業ができると言う事が大きな特徴となっていますが、人より早く作業をすることは無いと言う事を忘れてはいけません。

ここでポイント!
「ロボットを入れてもバラ色の未来は待っていない、入れるには知恵が必要」


まずは現状を正しく理解する

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それでは生産性を向上させていくに当たり、どのような事を考えていけばよいのでしょうか?

生産技術者の自分から言わせれば、自動化をするには知恵が必要だと言う事です。

しかし、世の中の流れの中では確実にロボットの導入と言う事が一つのトレンドになってきております。

そんな中で、ロボットの事について何も知らないと言うわけにも行きませんよね。

そうした場合、どのようにすればよいか?


展示会に行って実際にロボット自体を見る

まず外せないのが、毎年1~2月の間に東京で実施されるロボティクスと言う展示会を見に行くと良いでしょう。

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この展示会は、東京で実施された後に名古屋、大阪とクォーター単位で移行して開催されていきます。残念ながら、今年は東京のみでそれ以外は、今年は新型コロナの影響で3月以降の展示会が軒並み中止となってしまいました。


これは国内ロボットメーカーだけでなく、海外ロボットメーカーや、そのロボットをどう使って行くかをサポートするSIerが出店するので、その時のロボットのトレンドが何かを知ることができます。


今年で3年目くらいになると思いますが、やはり毎年注目ポイントが変わってきています。


無料セミナーを受講してみる

次に良いのは、各社が実施している無料セミナーを受講する事だと思います。特に、ロボットメーカーが開催するセミナーは、そのロボットの特徴やコンセプト、得意とする作業やその実演事例などです。

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気になるロボットメーカーのセミナーを受けると、そのロボットが得意とする作業からどんな現場で活躍する事ができるかを知ることができます。

逆に、SIerが実施するセミナーの場合には、実際の生産技術者が知りたい導入検討について知ることができると思います。

自分も昨年までに3回ほどセミナー講師を行い、実際のロボット導入に対する課題や、注意すべきポイントなどについて説明し、かつ実際の現場事例などをビデオを交えて説明する事により、より導入に対する方法を知ることができるのです。

もし導入を検討されている方で、実際にロボットって良く分からないなって方がおられましたら、下記の無料Webセミナーを受けてみて、実際の協調型ロボットってどんなものかを知ってもらうと良いかもしれませんね。


事前申込制ですが、30分の無料Webセミナーですので、初めての方で興味がある方など良いかもしれません。


まとめ

現状、日本の製造業の間では、ロボット導入がうまくいかないと思っている会社が多い事実です。経産省によるロボット導入促進の大号令が掛けられてから、既に数年が経過しておりますが実際には殆ど導入は広がっておりません。

自分がここ数年の間に経験してきた事を元に、ナゼ導入が進まないか、どうすれば導入可能になるのかについて、今後紹介していきたいと思います。

働き方改革ではないですが、高齢化により労働力は減少を辿っています。しかも、日本の製造業には職人的なカンを要するような職場も、まだまだたくさんあります。

職人技術は一夜にして成るものではありませんが、考えようによってはその職人技術を定量的数値化ができれば、それに近いものはできる事になります。

そう言うような考え方を含めて、今後このnoteで発信していきます。

日本の製造業を救うにはどうしても通らなければいけない道であり、かつモノづくりを好きな人がいたら一緒に考えていきたいと言う事もあり、情報発信する事に致しました。

ITシステムもそうですが、モノづくりって本当に面白いですよ。

じぇいかわさきです。生産技術者として35年、今まで培った経験とスキルを元に、ものづくりに関わる世の出来事に対して思ったことをホンネで書いてます。ノウハウやアイデアもありますよ。 また写真も全力で撮っています、気に入った写真があればサポートや感想をぜひお寄せください。