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子育て、今思えば……。親の〝押しつけ〟が結構役に立ったりもします

「親が一方的に習い事を始めさせるのは間違ってる!」という私の頑なな考えと、「これが好き! やってみたい!」という気持ちをあまり抱かない息子の性質が相まって、彼が一つも習い事をしないまま大人になってしまった、という話を前回書きました。

最近になって、それはちょっともったいなかったかも、と感じています。
1つの理由は、私自身が今も子供の頃の習い事に助けられているなあと思うからです。私は昭和の王道の習い事、「ピアノ」と「書道」を習っていました。「やりたい!」と自分から言い出したわけでもなかったけれど、両方とも7,8年続きました。それが今もわりと役に立っています。

ピアノは長いブランクの末、10年ほど前に再開し、教室には通っていませんが、今の私にとって唯一趣味と言えるものになっています。書道は資格等何もありませんが、小学生だった息子に基本の筆使いを教えるくらいのことはできました。こんな感じで、意図したわけではないけれど、昔の習い事が思わぬところで役に立つことはありますよね。

2つめの理由は、親が押しつけた習い事も結果的にその人のいい味になっている、と感じることがあるからです。たとえば私の弟。勉強があまりできず、親が短絡的に「そろばん習わせたらいいのでは?」と珠算塾へ行かせました。すると、勉強はできないままでしたが(!)、珠算ではみるみる力をつけ、大人になった今も暗算は超得意という便利な人になっています。
これも本人の「やりたい!」を待っていては伸びなかった力だと思います。

最後の理由は、「とにかくやってみて、ダメならやめる」という経験が、習い事ならばやりやすかっただろうなと今なら思うからです。
息子が小さい頃の私は、「自分から言い出さないとダメ」「やるならきちんとやらないと。すぐにやめるなんてダメ」と思いこんでいました。

でも、自分が言い出した習い事であれ、親が勝手にさせた習い事であれ、お金が許す限りはさっさとなんでもやらせてみて、「楽しくなかったね、じゃあ次」「失敗だったな、じゃあ次」という経験を、親も子ももっと気軽にすればよかった。
今、大学生となった息子は必要以上に慎重なところがあって、何か始めるにしてもなかなか最初の一歩を踏み出すのが難しい様子なので、とくにそう思います。

小さなお子さんのいる皆さん、お金と相談しつつ、気楽な気持ちでいろいろやらせてみるのがいいかもしれません!




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