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潮風とコーヒーと


 
 2023.9.21 日記。

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潮風とコーヒーと


 なぜ海沿いにはラブホテルが多いのか。

 久しぶりに海沿いの道をドライブした。
 水平線を横目に走行できるこの道が好き。コンビニのコーヒーをカップホルダーにセットしてこの道をドライブしたら、最高の息抜きの時間になる。

 海岸沿いの防風林群には隠れるように、古いラブホテルが点在していて。
 「えっ?!こんなところに?!」と茂みの中にあるホテル入口を見つけることもある。

 最近、ホテルローヤルという映画を観た。私はピカピカバブリーなラブホテル全盛期時代を知らないけど、この映画を見て「エモさ」「懐かしさ」「寂しさ切なさ」を感じたのはなんでなんだろう。
 
 映画「シーサイドモーテル」もモーテルで繰り広げられる群像劇だった。
 
 モーテル、ラブホテル、という場所を扱っている作品は結構好きかもしれない。人の秘密を覗いてるような気持ちで観れるからかな。



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忘れられない景色

 海沿いの高台に建つ、とある古いラブホテルが閉業したらしい。

 そこには1度だけ行ったことがあって。閉業の噂を聞いて寂しい気持ちになった。

 ここのホテルは、部屋の壁1面がガラス貼り窓になっていて海を見ることができた。エアシューターも珍しく稼働していた。稼働するエアシューターを見たのは、今のところ、ここが最初で最後で。

 

 
 そんな部屋から見た、忘れられない景色がある。きらきら瞬く海面、水平線、青い空、の光景。

 この景色を眺めて過ごすだけでいい。男女のアレコレはあまり好きではないけど、この景色がみれるんならまたここに来てもいいかなと思った。
 その後、私が再びそこを訪れることもなく、閉業の知らせを知った。

 今日、そのホテルの入口を通りすがりに横目で見てみた。
 入口は噂通りに金属の柵で封鎖されていた。
 
 
 

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 ワクワク

 人里離れた場所に現れる異様な建物。
 子供心にも、ただ事ではない雰囲気を感じとった。そして同時に世界にはまだよくわからない隠された「域」があるんだとワクワクした。いつかあそこに入ってみたいと思った。

 歳を重ねた今となれば、あの城の正体はわかるし、どんな建物の中でも、人が行うことはだいたい同じで。
 しょうがないことだけど、ラブホテルにときめく気持ちが大人になって消えてしまった。ラブホテルにときめくって、なんだ…?と書きながら思ったけど、伝わってくれ。

 最近はスタイリッシュなリゾートホテルの外観ばかり。できたら、アホみたいな、ゴテゴテの夢を詰め込んだオリジナリティのあるホテルに出合いたい。
 そう思うのは、きっと私だけではないはず。

 と、法的なことも調べず偉そうな事を書いた。
 もし私が大富豪だったらそんなホテルを建設するのかというと、建設自体しないと思う。

 

 そんな感じ。
  

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