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物書きが人前で話すことを決心した話 ~その②~

この記事は前回の続きです。読まなくても問題ありませんが、お時間あればどうぞ。

高校での授業が近づいているのに内容が決まっていない。そんな状況の中で、新たに私の前に現れたのは「商人あきんどネットワーク」でした。

商人ネットワークとは、商工会青年部大会などで行われる事業PRプレゼンテーション大会です。制限時間は5分間で、スライドなどを用いて自身の事業やサービスをPRするというもの。

最終的には11月に行われる全国商工会青年部大会で、主張発表大会と一緒に行われる全国規模の大会です。

「販路拡大になる」と言うのは一瞬で理解できました。しかし、高校の授業の機会をいただいたときのように、即決はできませんでした。

私の仕事を5分で説明できるのか?
理解してもらえるほどのプレゼンができるのか?
普段陰に隠れている業種が、外に出てきて受け入れられるのか?

自分の仕事に誇りがないわけではありません。人様に語って恥ずかしいものでもないです。ただ、いろいろな異業種交流会や経営者団体に参加して思ったのは、スキルを欲している人はごく少数派という事実でした。

言い換えれば、ライターはいらないから記事だけ欲しいというのが本音なんです。

もちろん記事を書くにはライターはいります。ただ、ライターがいなくても記事が手に入るなら、それに越したことはない。これが本音の部分であり、AI台頭とともにライターをリストラするメディア担当者が増えてきた背景にあると思います。

そんな状況下で、私が、私たちライターが必要だと思われるためにはどうしたらいいのか。頭の中で顧客・ライター・読者の配置をいろいろと変えてみたり、ライターだからこそできることを考え抜くことが先だと思ったのです。

なので、その時は話を聞き流しました。いや、考えないようにしたというのが正解かもしれません。

「挑戦するなら、来年かな…」

そんなことを考えていたのですが、結局忘れられず、前年度に全国大会まで出場された先輩部員に個別で時間をいただくことに。小一時間バーでお話を伺い、翌日には部長に「出させてください」と伝えました。


さて、考えることが増えました。どちらも自分が手を挙げたんですから、手を抜くわけにはいきません。幸い、このころには高校で扱う内容がふと湧いてきたので、スライド作成に移っていました。

しかし、商人ネットワークは違う。「何を前に出そうか」と考え、仕事もまともに手が付かないくらいでした。

……と思っていた矢先、私にヒントをくれたお客様と出会います。全然この話をしていない、初めましての方だったのになぜなのでしょう。

出会いと言うのは必然のものなのかもしれない。そんなことを思わずにはいられない出会いとなりました。

―― to be Continue

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