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経営者よりも顧客のほうが情熱を持っている人がいる

少し前、ちょっと変わった相談を受けました。

概要はこう。

私が使っている商品がとっても素敵で、もっといろんな人にこの商品を知ってほしい!だけどそこの社長さんが広報とか宣伝にあまり積極的でなくて、どうしたらいいんですかね……?

(先方から許可いただいています)

おお、あんた営業さんちゃうんかいな、ってぐらい情熱を持ったプレゼンのオチがこれです。

ちなみにお会いするまで普通に営業さんだと思っていました。

なのでお話が終わった後にこの一言が来て「え、営業さんじゃないんですか!?」と思わず聞いてしまったほどです。


ファンの中にはこういうヘビーな方がいまして、自分の収入にならなくてもいいから進めたいって思うお客さんがたまにいます。

ただ、こういう方からお話をいただいたのは初めてだったのでびっくりしてしまったんですね。

一応私からはファンサイトや特化型SNSとかで発信されるといいのではないか、ただし収入にはならないし先方に「こういうこと始めたいんですけど」ってやることは伝えといてねってことは伝えました。

こういうファンがいる商品や企業は強いですね。


特に地方の企業さんに多い気がします。

経営者さん自身が職人上がりで「わかってくれる人が手にしてくれたらいい」ということ。

カタカナに直すとプロダクトアウトって考え方なんですが、イイモノ作ってたら黙ってても売れるという発想ですね。

iPhoneなんかはプロダクトアウトの成功事例ですが、あそこはちゃんと宣伝をしました。

でも宣伝する意識がなくて、イイモノなのに顧客が集まらないなんてケースは少なくありません。

それをファンがどうにかしようとする構図を目の当たりにした気がします。


経営者がダメってわけではありません。今までそれで売れていたってのもあると思いますし、経営者さんの考え方もあると思います。

でも、一方でファンからするともっと知ってほしいと思うことも……。

何が正解って話ではないんですが、少なくとも「営業の代わりに私がよさを伝えたい!」と思わせる商品を作れる職人さんや経営者さんは素晴らしい存在だと思った出来事でした。

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