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ロスとグリーフ
皆さんは「グリーフ」という言葉をご存知でしょうか?
何かしらの喪失体験をしたときに受けた悲しみのことを指します。
具体的には家族との死別や離婚・絶縁、転校や引っ越しで寂しい・悲しいと感じることです。
私は大学時代にボランティアをしていた関係で、グリーフケアの言葉を知っていました。
ただ、これをビジネスにしている方と出会うとは思いもしませんでした。
お話させていただいたのは、グリーフカウンセラーの女性。
私が別の方からグリーフに関する仕事をされている方がいると伺って「ぜひ紹介してください!グリーフについて学んでいたこともあったのでお話したいです!」とお願いしたのがきっかけです。
お相手も「グリーフを知っていらっしゃる方にお会いできるなら喜んで」と、ご快諾いただけました。
お話していく中で、私が勉強してきたグリーフとは少し違う印象を受け、刺激に。
なんでも、日常ではおめでたいことに当たる妊娠や出産でもグリーフ・ケアの考え方が当てはまるというのです。
マタニティブルーや産前・産後鬱は、以前の自分にあったものが壊れていく喪失感から起こるものだそうです。
たしかにそうよね、と思いながら興味深くお話を伺いました。
また、燃え尽き症候群になりやすい仕事、特にクリエイターさんなんかもグリーフ・ケアの相談をされることが多いとのことです。
その後、雑談と言いますか、そんな話の中で出てきたのが「グリーフという言葉を普及させる」ことを目標に掲げていらっしゃることもお伺い。
音が男性者の下着の名前に近いため、よく聞き返されては説明する羽目になるそうです。
「実はとても身近なんだけどなぁ…」
そんな言葉も発せられるぐらい、グリーフは浸透していないんでしょうね。
その上で「ペットロスとはうまく言ったもの」とも。
ロスは単純に失うだけの意味ですが、一般にペットロスというとペットを失って悲しい状態を指します。
ペットグリーフとはいいませんし、本来の意味から考えれば意味が違うわけですが、こんな感じに言葉を浸透させたいとおっしゃいました。
今回は仕事のことはお話せず、お相手のお話を伺う場をいただきました。
グリーフは周囲の人間がするものという認識があるのか、ビジネスとしても言葉としても浸透していません。
ただ、やはりグリーフという言葉をまずは知ってほしい。
今回はそんな思いでしたためてみました。微力ですけど。
一人でも多くの人に知ってもらえれば本望です。
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