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ボイストレーナーが知っておかないといけない「声帯のコントロール」

正直、男性で「以前のボイストレーナーに“声門閉鎖”“声門閉鎖”と言われて、上手く声が出せなくなりました」と、発声障害を引き起こした状態で僕のところへ来られる方はザラにいます。ザラです。

そして先日、初めて女性でそのタイプの方に出会いました。

「あ”ぁ”~…」

あまりにガチガチなので、理由を聞くと「前のトレーナーに“閉鎖が弱い”と言われて…」

出たよ…

閉鎖の力が弱いと咳できません。そんな人は存在しません。(健康であれば)

声が裏返る→声門閉鎖
地声が弱いor軽い→声門閉鎖
ミックスボイスが出せない→声門閉鎖

一時期、「とにかく“腹式呼吸”って言っておきゃあ何とかなるだろ」的な無知な指導が蔓延し、ようやく「あ、無知がバレる!」と減ってきた昨今、今度はやたらと「声門閉鎖」と聞きます。

もう一度言っておきます。

閉鎖が弱い人は存在しません。

他人のメソッドを否定するつもりはありませんが、これからボイトレスクールを探そうという方は、開口一番「声門閉鎖」と言われたらまず疑いましょう。
あるいは「声門閉鎖が弱いと咳が出来ないと思うんですが、それに対してはどうお考えですか?」と聞いてみましょう。

では、ボイストレーナーはレッスンにおいて何を聞き、何を気を付けないといけないのか。
詳しく解説していきます。

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