飲食店のタブレット注文にご用心

先日久しぶりに妻と牛丼チェーンのすき屋に行った。店内に入って驚いたのは、レジがセミセルフになっていた事。そして、注文はすべてタブレット端末を使う「セルフ・オーダー」になっていたことだ。イートインでもテイクアウトでも同様である。テイクアウト用はレジ横にタブレットが設置されている。サービスエリアの食券発行機のような操作感である。カウンターにもタブレットが席の数だけ設置されているので、座って端末をタップすれば厨房とセルフレジと連動して速やかな注文と会計をする事ができる。

オーダーも会計もセミセルフなので経費、特に人件費削減に寄与すると言われている。ただ、実際は「ワンオペ問題」以降ほとんどのすき屋で2人体制になっているので、スタッフへの負担軽減策と考えた方が良いかもしれない。なんといっても今の飲食店の最大課題は人員の確保なのだから。

スタッフが金銭の授受を行わないので衛生面でも優れているといわれるすき屋のシステムだが、ちょっと待った!である。
カウンター上のタブレットは不特定多数がタッチしているが大丈夫なのだろうか。
スマホの画面は便器より汚染されているとも聞く。
まあ、僕は気にしない方ではあるが、時間のない方々が急いで使う業種なだけに、せめて手元におしぼりは置いてほしい。
また、抗菌フィルムを張り「抗菌」の表示をするだけでも精神衛生上よろしい思う。

効率と衛生面の両立は大変だとは思うが、是非ご一考を。

※このコラムは新型コロナウイルスが日本ではまだ問題視される前の2019年に投稿致しました。 2020年3月現在、結果的にスタッフと接触しない事が業績には好材料となっているようです。

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