見出し画像

ネット炎上 子供と親は、どうする?

情報社会の爆発的広がりとともに、SNS等で誹謗中傷などいわゆる”ネット炎上”、日常茶飯事的におきている社会現象。これから、こどもSNSやこどものオンラインコミュニティが増発していく中で、どう考えるか。

デジタルワールドのはじまり

本年4月よりいよいよGigaスクール構想の本格開始。もはや、デジタルの波は止まらない。子どもたちは、授業や放課後も含め、ネットによって繋がっていく。日頃、学校ではあまり喋らない子なんかも自由に意思を表現していくに違いない。どんな子どもにも「心」があり「意思」があるのだから、それをアウトプットする場があるのは、とてもいい機会だと私は思う。

ネット上のリテラシー

これは賛否票論あるかもしれないが、私は、何でもかんでも少しでも危険性があることを”禁止”するのは、反対だ。例えば、こどものオンラインコミュニティやZoomイベントなどで個人情報の観点から、顔出ししない、本名を出さない、これはどうかと思う。人には顔があり、名前がある。それが人間のアイデンティティだ。それを自分の中で大切にして生きている。ネット上とはいえ、それは生きた世界であり、バーチャルの世界ではない。それなのに、頭ごなしにあれもだめ、これもだめ、ネットは怖いから、いつ誰がどこで見てるかわからない、と制限したら本来オープンで世界とも繋がれるインターネットの世界を狭めてしますことになるだろう。

私は、ルールは教えるべきだと思うが、あとはどう行動するかは、子どもが自分で体感しながら学んでいくべきモラルだと思う。どうか、親は、制限しないで欲しい。

炎上  ~親の対処~

世間では、ネットでの書き込みなどがきっかけで命を落とす人や心の病にかかる人が増えている。とても残念でならない。

そもそも炎上とはなんなのか。

火付け役の意図は?

私は3パターンがあると思う。

①その相手の内容に本心で反対し、批判すること

②特に自分の本心はさておき、面白がって、わざとからかうこと

③そんなつもりはないのに、無意識のうちに相手を傷つけてしまうこと

この中で悪意があるのは②である。これは、いわばいじめと同じ。相手を陥れようとする意図がある。これは、裁かれるべき由々しき話だ。一方、①はどうか。これは、いわゆるディベートのようなもので、自らの意見を主張しているもの。反対するのは、悪いことではない。ただ、言い方や言葉は選ばねばならないし、人格否定をしてはいけない。③は、と言えば、これは本人に意図がないのだから、仕方ない。人は、常に相手に気を配って、相手の意図を汲み取ってコミュニケーションしているわけではないのだから。

何が言いたいかと言えば、

もし炎上的な行為があったとき、それが①~③のどれに該当するのかを、まず冷静にみるべきだ。それをやるのは、まさに親の役割だと思う。だから、すぐに過激に反応して、モンスター化してはいけない。

炎上  ~こどもとして~

そして、こどもをそういう飛んでくる矢を上手に交わし、さばく術を身につけねばいけない。その為には、多様性を受け容れねばならない。世の中にはいろんな人がいるんだな、と学ばねばいけない。昔の時代よりも人間関係にsensitiveにならねばいけないが、それよりも世界中の人とすぐにつながれて、昔は手の届かなかったモノやコトにアクセスできることの広がりの方が、よっぽど大きな機会である。

まとめ

日本は、保守的だ。少しでもリスクがあるのなら「じゃあ、やめよう」と、そもそも「やること」を、しない。会社でも、残念ながらそういうことが多い。出来ない理由・やらない理由を考えるのは、世界一なんじゃないかとさえ思う。

そうじゃない。きちんと向き合って、見極めて、さばいていくことが大事である。炎上してなんぼ、どうぞどうぞお好きに言いなはれ、とそれぐらいの心持ちをもてるように、親は子どもをみていってほしい。

炎上、どんとこい。 で、いこう

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?