Shun

東京の大学3年生。国際政治を学んでいる。精力善用・自他共栄。

Shun

東京の大学3年生。国際政治を学んでいる。精力善用・自他共栄。

最近の記事

国際秩序におけるウクライナ戦争――小泉悠『ウクライナ戦争』『現代ロシアの軍事戦略』書評 ――

1. 「ハイブリッドだが古典的な戦争」としてのウクライナ戦争――本書の意義 『ウクライナ戦争』は、日本随一のロシアの軍事・安全保障の専門家である著者が、目下進行中の戦争についてその原因と経過を網羅的に論じたものであり、『現代ロシアの軍事戦略』は、その背景となるロシアの軍事戦略について体系的に、本戦争の前段階と言える2014年のウクライナ危機を踏まえつつ論じたものである。ウクライナ戦争に関する現時点での日本語で最良の文献と言えるこの二冊を併せて読むことで、本戦争についての多

    • 3.11を越えて―福島へ行く意味とは何か

       3/10~3/13の日程で、単身で福島を訪問した。高校時代、東日本大震災直後に東北地方にボランティアに入った先輩方が始めた、学校内外に被災地の現状を伝えるプロジェクトである「東北企画」を引き継いだ。また実際に福島に2度、宮城の気仙沼に1度足を運んで現地の状況を目の当たりにし、現地で生きる方々のお話を伺ってきた。そのようなご縁もあって、僕自身が高校から大学へと進むタイミングでもあるこの震災10年という節目は是非福島で迎え、福島の現在地を目に焼き付けて「今後の福島との関わり方」

      • noteはじめます

        こんにちは。春から東京で大学生活を始めるShunです。私事ながら、新生活に合わせてnoteを始めることにしました。 高校生活を通して、未熟ながらも様々なイベントに参加させて頂く中で、「言語化」の重要性を否が応でも意識させられるようになりました。人間というのは記憶をすぐに忘れてしまう生き物で、折角の貴重な経験も、それを頭と体に染み込ませないまま忘れていってしまっては、その価値が半減してしまいます。そうなってしまわないように、自分が経験した出来事、そこで得た感覚や学びを自分の言

      国際秩序におけるウクライナ戦争――小泉悠『ウクライナ戦争』『現代ロシアの軍事戦略』書評 ――