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自宅サロン計画書の書き方

今日もお疲れ様です(^^♪
前回の記事では差別化を学べましたね!
起業当初の私は「差別化」という言葉は知っていてもぼんやりな理解で、
雇われの身分と同じ感覚で営業していました。
そのせいで、数あるサロンにありふれてしまい、特徴のない選ばれないサロンになっていました。
でも差別化を知ったあなたは私とは違います。

頭の整理のためにもしっかり計画を立てていきましょう♪
今回は書き方を想像しやすいように架空のAさんに登場してもらいました。
参考にしてみてください(^o^)


自宅サロンでも計画書は必要?

起業にあたって計画といえば「創業計画書」ですね。
でも「創業計画書」ってなんだっけ?
それって私の自宅サロンには必要なの?

計画書が無いとコンパスや地図無しで大海原に出航するも同然です。
「逃げない覚悟」を持っていても、明後日の方向に努力していたら全てが水の泡ですから必ず書きましょう。

まず創業計画書とは、ビジネスの概要、資金計画などをまとめた書面です。
主に起業・開業の動機や事業主の経歴、開業資金の調達方法を記入していきます。
一番有名なのは日本政策金融公庫の創業計画書ですから興味のある方は検索して見てみてくださいね。

でも、日本政策金融公庫は開業する上で資金が必要な人が融資を受けるための書類ですから、私の記事を読んでいる人はそんなにお堅い感じには書かなくて大丈夫ですよ。

私の勧める自宅サロン開業はズバリ「小さく始める」を目指していますので、融資を受けるほどの資金準備は必要ないと思っています。
それなのに何故計画書が必要かというと、2つ理由があります。
それは、自分のサロンの事業内容や目的を明確にするためということと、家族や仲間からの協力を得るためです。

1.自分で確認するため

自分の思い描いている構想や目標、事業内容を具体的に文字や数字で整理していきます。
書くことで新しいアイデアが生まれてきたり、つじつまの合わない箇所を発見できたりする利点があります。
また開業後に自分がもともと何をしたかったのか初心に立ち返り、意思決定を下す助けになったり、目標までの距離を計ることもできますよ。

2.家族や仲間に見てもらうため

前の記事にも書きましたが、開業において家族からの協力は必要不可欠です。
事業の実現性の高さ将来性を感情論ではなく理論的に可能であることを示せれば協力や応援をもらえるでしょう。
反対する家族には有力な武器となりますので、しっかり書いていきましょう。

計画ノートを書いていこう!

まず100均でもなんでもいいのでノートを準備してください。
紙ではなくてノートです。
後でお話しますが、計画を練るにはノートの方が断然オススメなんです(^^♪
そして以下の①~⑤の項目を記入していきましょう。

➀開業動機
②目標
③略歴・資格
④事業内容・コンセプト・セールスポイント


①開業動機

開業動機は、あなたがこれから開業、経営していく上で原動力になる部分ですし、計画を見せる人たちはここであなたの事業継続力を計ります。
動機が曖昧だと「逃げない覚悟」が固まらず、困難な壁にぶつかったときに事業から撤退する可能性があります
もう一度私の「自宅サロン開業前に読んで欲しいし何度も読んで欲しい記事」を読み返しながら、自分なりの開業動機を考えて頂ければと思います。

ネットで「開業動機 例」で調べてみたんですが、融資する側へのアピールのために今までの経歴を強調した例文が多いなと感じました。
もちろん今までの経験や資格は大切なものです。
ですが、融資を受ける用のものではないので、自分が事業を継続できたり、家族を納得させられる、心からの動機を書かなければなりません。

何故自宅サロンを始めようと思ったのかと聞かれて、開業当初の私が一番に思い浮かべたのは
「現状を少しでも楽にしたいから」
でした(;^_^A
人間関係が苦手で、会社に就職してもみんなと協力して仕事ができそうにない(多分変わり者)
融通の利く自宅の職場であれば子育てや家事もできる!
自分のペースでやって頑張った分だけお金がもらえるようにしたい。
私の根本はこんな感じでした。
紆余曲折の苦労はあれど、まさに自宅サロンは私にとって天職♪(^O^)

でもこの動機って開業してしまえば、全部叶っちゃって事業継続の助けにはならないんです。
なのでここに、事業を通した社会や世の中の人たちの役にたちたいという動機を含めて考えてみると、開業後の自分への発破になります。

それでは動機を書いていく上で何を心がけていけばいいかをご説明します。

お堅く書いたり、思ってもいない綺麗ごとを書く必要はありません。が、応援して欲しい家族や仲間に見てもらうものでもあるので、分かりやすく、共感を得られやすい文章で考えましょう。
また、事業知識のない人でも分かりやすいように専門用語の多用は避けましょう。
そして6W2Hを意識して書いていくと、抽象的な説明が減ってきますよ!
When(いつ)Where(どこで)Who(誰が)Whom(誰に)Why(なぜ)What(なにを)How(どのように)How much(いくら)
見ている人は些細な違和感でも納得しづらくなるので開業反対する人を説得するような気持ちで書いていきましょう。

自宅サロン開業に成功している架空のAさんの動機例で考えていきます。
参考になるように、何故そう書いたのかもセットで説明しておりますので、良かったら読んでみてください。

Aさんの例
私は有名リラクゼーション店で3年、高級エステ店で2年、合計5年間セラピストとしての経験を積んできました。
エステ店では月売上最高70万達成しました。
好きが高じて、休日も家族や友人に練習台になってもらって手技を勉強したり、人気のリラクゼーションサロンの講座に行って営業や接客、技術を学んだりしてきました。
そして去年AEAJアロマセラピストの勉強をして資格を取ることが出来ました。
お客様からの指名は毎月30本を超えています。
数名のお客様から、アロマオイルのゆっくりしたストローク技術を特に気に入ってもらえていて、もし開業するならついていくと言ってもらえています。
自宅近所に大きな私立の幼稚園があり、夕方になるとお迎えのお母さんたちが沢山集まってきます。
お受験のある私立幼稚園で、比較的裕福な家庭が多く、そのお母さんたちは、美容、健康意識が高いように見えます。
そこで家事、育児などに疲れた子育て世代のお母さんたちの心身の悩みを解決できる、自宅リラクゼーションサロンを作ろうと思いました。
私自身も働く子育て主婦で、身体の悩みから家庭の悩みまで色々あり、仲間のセラピストから施術を受けて癒してもらったという体験から、
私もお客様のお悩みに寄り添い、思考、行動、癖に合わせた効能のあるアロマオイルを選ぶお手伝いをして地域のお母さんたちの笑顔を増やしたいと思いました。
勤務時代から定評のあったアロマオイルコースをメインに産後整体を組み合わせて継続来店しやすいお得な回数券をつくり、来店頻度をコントロールし、安定した売り上げ計上を目指します。
自宅にお客様を呼ぶことで生活の変化があると思いますが、出来る限り生活スペースとお店のスペースを分離させて家族へかかる迷惑が最小限になることも目指します。
お客様不在の時間を有効活用して家事をこなし、外に働きに出るよりも有意義だと思ってもらえる利益の獲得と働き方をしていこうと思っています。
開業は来年の春を予定しています。
理由としては、勤務時代に新規のお客様が多い時期が春で、皆が新しいことを始めたい気持ちになる時期だと思ったからと、自分や家族の体調も、状況もベストだと感じたからです。
癒しの時間を持つことでお母さんたちは家庭で笑顔で元気に過ごせますし、明日を頑張る意欲が沸きます。
社会を回せる「笑顔で頑張る意欲」が私の自宅サロンで生み出せるという確信があるため起業を決意致しました。

このAさんの動機例のポイント

・しっかりした経歴、資格、開業後の見込み客の土台が見えている
・自分の強みを生かしたターゲット選定ができている
・事業予測が出来ていて、将来性を感じさせる
・社会貢献の熱意から事業継続の意思を感じる
・計画ノートを読む家族への生活に対する配慮がある

家族が読むことも考慮して、少し動機以外のことも書いていますが、お堅いものではないのでこんな感じでOKです。
何より自分に発破をかけたり、家族の納得が目的なので…
パパっと思いついたことを並べて書いた文なのでごちゃごちゃしてて、まだ改善の余地もありそうですが、参考までに。
上記のポイントだけおさえてじっくり考えてみてください。
このAさんの動機を基準に詳しく②以降も書いていきますね。

②事業目標

動機の目標を詳しく、具体的な数字も出して、より正確な利益予測を立てていきます。
定性目標(数字で評価できない目標のこと)定量目標(数字で評価できる目標)とに分けて考えてみると、自分がなりたい自宅サロンオーナーの理想の姿と具体的に目指すべき数字が分かってきます。

Aさんの事業の大きな目標は「子育て世代のお母さんたちの心身の悩みを解決できる自宅リラクゼーションサロン」をつくることでしたね。
では始めに設定したこの大きな目標に続く大中小の目標も設定しておくと(出来る人はもっと細かく設定しても構いません。)ぶれずにまっすぐ大きな目標までの道のりが見えてきますよ!
その大中小の設定の仕方は旅行のしおりを書くように逆算目標設定で書いてみると、とてもスムーズに進みます。

「東京ディズニーランドへ遊びに行く」という目標を立てるとしたら、そもそも東京ディズニーランドとはどこにあり、自分のいる場所からどれだけ離れているか、どの交通機関を使ったらいいか、何時に家を出ればよいか、いつまでに準備を済ませればよいか…etc.とおおまかに目的地から逆算して一番身近な自分の行動を決めていきますよね。

場所も知らずに適当な時間に出発して、とりあえず近くの電車に乗っておけば着くでしょう♪なんて計画立てないですよね!
たぶん到着することはできません笑

起業ではなくても、勉強やダイエットなどにもこの逆算目標設定は使えるので覚えておいてくださいね♪
Aさんの設定した目標を見ていきましょう。

〇Aさんの定性目標〇

(大)サロンの信頼性を高める振る舞いを心がける
(中)親子双方のよき理解者となる
(小)口コミをしっかり集めて効果的に拡散する


子育て世代のお母さんが安心して身を任せて通える自宅サロンで一番必要なのは信頼性です。
そもそも自宅サロン自体がお客様にとってはハードルの高いお店です。
テナント店舗と違い、開店しただけでお客様がホイホイ入ってくるということはまず有り得ません。

施術者は技術や経験は十分あるのか、自分が落ち着ける店内か、料金は適切か、感じのいいスタッフか…etc.
さらにAさんのターゲットである子育て世代でしたら、お母さん特有の悩みにも対応してもらえるかも不安要素に入ります。

子連れ同伴は可能か、妊娠中でも配慮はあるか、不妊や家族の悩みを聞いてくれるか…etc.
独身時代は冒険心もあって色んなお店に入ってみることもあったでしょうが、結婚して、ましてや子供もいるお母さんなら、無駄なお金や時間を使いたくない、人様のおうちに入るのに抵抗感がある、など自宅のサロンという壁は大きいでしょう。

壁を取り払うためにAさんはまず大きな目標として「サロンの信頼性を高める振る舞いを心がける」を設定しました。
あの人がやっている自宅サロンなら行ってもいいと思える魅力的な言動を見せたり、自己開示を積極的に行います。

また、Aさんは「親子双方のよき理解者となる」を中くらいの設定にすることでお客様が安心して継続来店してくれると見込みました。
親はもちろん、一緒に来店してくれたお子さんの話も聞いたり、必要なものを用意したりしてあげることで、子供も気分よく過ごしてくれて家族からの良い印象を持ってもらえます。
それは大きな信頼となって家族から地域へと飛び出し、リピートだったり新規の獲得だったりとなって自分のもとへ帰ってきます。

この個人的に親密になる姿勢は大手のお店にはなかなか出来ないことで、自宅サロンの強みでもあります。
ですから強みを強化しようという目標設定ですね。

最後にAさんは「口コミをしっかり集めて効果的に拡散する」を小さな目標に設定しました。
大まかな目標から具体的な目標になってきましたね。
Aさんはお店の信頼度を計るのにお客様が何より重視するのは口コミだということを分かっています。
大中の目標でカバーできない一度も会ったこともない人たちには口コミで信頼を得てお客様になってもらうのが一番です。

お客様が帰る前に紙のアンケートを書いていただいてそれをネット上で公開したり、グーグルマップの口コミに入力して頂きます。
集めた口コミは「効果的に」拡散するため、一番お店選びに見られやすいホームページやSNSなどの目立つところに貼ったり、チラシの一枠を使って公開するのもいいでしょう。

〇Aさんの定量目標〇

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