はじめてのパワポ資料作成【第7回】グラフ[7選]の正しい選び方を公開・解説します!
プレゼン資料ではデザインももちろん大切ですが、やはり、数字やデータを語った方が説得力が増します。ビジネスでは(資料作成に限らずですが)、できる限り数字を織り交ぜて語りたいものです。
そこで、今回は数字をわかりやすくプレゼンして伝えるツール(武器)=グラフの選び方を超簡単かつわかりやすく解説いたします。
誰でも、簡単な法則を覚えるだけで、適切なグラフを選択できるようになります!
はじめに|グラフがもたらす印象について
以下の左グラフの例1をご覧ください。パッと見てすごく違和感を感じるのではないしょうか?どうやら、ホールディングス会社の事業別売上のグラフのようですが・・・これでは何を伝えたいのか、読み手には伝わりません。
その一方で例2の円グラフをご覧ください。例1とは打って変わって非常にわかりやすいと思います。実は"元データの数値は例1も例2も同じ"(ここ重要)なのですが、読み手視点で全然理解度も内容も違いませんか?例2の方(円グラフ)は、ぱっと見で「A事業が60%くらいかな」「A→B→C→その他事業の順で多いのかあ」とこのグラフを見るだけで理解できます。
これは極端な例かもしれませんが、グラフだけでこんなにも読み手への印象(理解)が変わることをご理解頂けたのではないでしょうか?
今回は、こんな事態にならないようにグラフ選択の根拠やその意味について頻出7グラフを解説していきます!
1|棒グラフ
最も頻出かつ応用が可能なグラフです。何かの量を比べるときに使います。事業や商品の売上高を比べることはもちろん、年月日を横軸に置いて時系列を比較するのもよくある使い方です。
比べるなら何でもいけるので、この例ように月別(時系列)で比べる以外にも、事業別で比べたり、商品で比べたり、担当者で比べたり、とにかく利用範囲はかなり幅広いで、困ったら棒グラフをまず候補にしてOKです。
2|線グラフ
棒グラフと混同しやすいですが、(量ではなく)値の変化や推移を見るために使います。したがって、縦に割合×横に(比較的長期の)時系列が典型的な使い方になります。
年間売上推移の変化を見る場合は、棒グラフと線グラフどちらも使いますが「売上高」という"量"も重要のため、棒グラフを時系列で比べることが多いでしょう。一方で、年間利益率推移を見る場合は、"値"なので線グラフです。棒グラフは使いません。
値とは利益率、歩留率、解約率、申し込み割合、売上成績順位・・・例を挙げればキリがないくらい利用例が存在します。
3|円グラフ
冒頭に紹介した例です。円グラフは割合を比べるときに使います。全体を100としてパーセントで記載するときもあれば、件数や金額等の量で記載するとき、どちらの場合でも使えますが、絶対量よりも割合の比較が重視されることは共通です。
4|100%積み上げ棒グラフ
割合をさらに時系列や項目で比べるときに100%積み上げ棒グラフを使います。一つ一つの棒グラフが(割合を比べる)円グラフになっていることに気づくことができれば、100%積み上げ縦棒グラフをいつ使えばよいのか理解できたも同然です!この例の場合、円グラフがちょうど年代別で4つならんでいるイメージを頑張ってつかんでください。
5|100%積み上げ横棒グラフ
ほぼ円グラフと同様で割合を比べるときに使いますが、割合のパーセントよりも量や件数を軸に見るため、アンケート結果レポートのような資料で頻出のグラフです。
他にもデザイン的なメリットもあります。円グラフでは3~4項目を比べるのがデザインの見た目的にも限界ですが、100%積み上げ横棒グラフを使えば、10項目くらいまで比べても問題ありません。円グラフよりスタイリッシュで、資料スペースを有効活用できるもの特徴です。
6|横棒グラフ
量をランキング順にする場合に使います。ランキング順でなくても、使えないわけではないですが、通常の縦棒グラフのような”量を比べる”というニュアンスが横棒グラフは若干少ないです。量より順序・順位を伝えることを重視しています。
7|レーダーチャート
各要素・項目のバランスを見るときに使います。各要素が全体的にバランスが取れているかだけでなく、極端に低い要素を見つけたりする時に使います。
ここまでくれば、冒頭の例でレーダーチャートに違和感を感じた理由はもう明らかかと思います。レーダーチャートは各項目バランスや弱点のようなものを見つけるときに使うので、事業別の売上を比較して見たいときには相応しくないのです。
まとめ
他にも散布図、ツリーマップ、ヒストグラム、ウォーターフォール・・・など解説したいグラフは沢山ありますが、業務やデータ分析の知識も必要になってきたり、個別解説に近くなってくるので、またの機会にいたしましょう。
これだけの種類のグラフの使い方をマスターすれば、社会人基礎として、とりあえず一通りの資料作成は困らないかと思います。
是非グラフ(数字)を適切に使いこなして説得力のある資料を目指しましょう!
以上です。
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