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進学校落ちこぼれの足跡④ 大学生編

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こんにちは、自称迷探偵です。

僕は進学校で落ちこぼれた分を取り戻そうと必死に受験勉強に取り組みました。しかし、センター試験に失敗し、併願の私大に進学しました。

世間一般からしたら決して悪い水準ではありませんし、高校内でも真ん中くらいの成績の人が行くレベルでした。しかし、高校の偏差値だけでなく、塾内一位だったことや曲がりなりにも国立志望として勉強していたことからすると、強い挫折感に繋がりました。

加えて、前半2年間、落ちこぼれて赤点や小テストの再試を避けるような勉強しかしていませんでした。そのため(落ちこぼれることさえなければ…)という思いがありました。

春休みにおいても、中学卒業時とは対照的な過ごし方をしました。無気力で虚ろ目をしていることが自分でも感じました。気分転換のために映画を見ていましたが、なかなか挫折から立ち直れず、そのまま大学生活に突入します。

コンプレックスを抱きながらの生活

入学式、そして新歓や授業と、大学生活の序章はめまぐるしい変化とともに進みました(余談ですが、首都圏在住だったものの、高校時代は都内に数えるほどしか行ったことがなかったため、都内の風景や価値観は新鮮でした笑)。一方で僕の脳内は受験の挫折で止まったままでした。周囲が楽しそうにしている中、本気で楽しめていない自分がそこにはいました。サークルにも入りましたが、正直流れで入った側面は大きかったです。仮面浪人することも、一時期は本気で考えていました。

また、周囲の方の出身高校についても知る機会がありましたが、正直高校受験期の僕なら楽に受かっていたであろう高校から来ている人が多かったです。あと私立専願も多く、高校レベルどころか酷いと中学数学すら怪しい人もいました。経済系の学部であるため、数学をよく使います。そのため数学出来ない人がどうしても目立ってしまうんですよね…。

日本の受験って、「下の高校から下剋上する方が偉い」みたいな風潮あるじゃないですか。だから(恵まれた環境にもかかわらず落ちこぼれた人間)みたいに思われているのではないかと感じることが多かったです。

加えて推薦・AO入試という制度について詳しく知りました。「推薦」とつくだけあって使う人はそこまで多くないという印象を持っていましたが、今や大学生の約半分が推薦やAOなどで進学しているらしいです。僕の大学も結構いました。一般ではワンランク下の大学すら怪しくても進学する人がいることや、高校によっては評定を操作し、そこまで実力がない人をあえて進学させるという手口が横行していることも知りました。

実は僕の高校でも、早稲田の指定校推薦を私立文系の下位クラスの人が貰ったことでクラスの雰囲気が悪くなったらしいのです(一応補足しておくと、定期試験の成績は上位クラスのサボっている層よりは良かったらしいです)。下位の方が数値が高く出るからでしょうが、正直こんなことやっているのは僕の高校くらいだと思っていたので衝撃でしたね。

俺はなんのために進学校に入ったんだ…3年間苦しんだ結果がこれなのか…?高校受験で余裕で勝てていた人や私立専願、まして受験すらしていない層と同じ評価を食らいながら生きていくのか…?

これらの要因から、上記のようなコンプレックスは肥大化していきました。一時期は再受験することも考え、勉強しようとしました。しかし、落ちこぼれたことを思い出すとペンはなかなか動きませんでした。書いていると当時の感情がぶり返してくる…苦笑

その後も人生初のバイトで失敗したり、はたまた採用されなかったり、人間関係でトラブルになったり、第一志望のゼミに落ちたり…色々ありました。

将来への不安

長い夏休みなどを利用し、複数の種類の資格勉強に取り組んでいました。

しかし、途中で頓挫するたびに思います。

(僕はまた失敗するのではないか…?)

(進学校で落ちこぼれた自分には、もう下剋上は不可能なのではないか…?)

そして大学2年生の夏頃、徐々に勉強へのモチベーションが低下し、メンタルも病んでいきました。

ある病気にかかる

そして秋頃、包皮炎という病気になりました。どういう病気か調べるときは自己責任でお願いします。僕の口からは言いたくありません…。

別に死ぬような病気ではなかったのですが、当時は精神的に不安定だったのもあり、これが原因で死ぬのではないかと本気で思いました。

歩くたびに痛かったですね。かといって座ったり、寝そべったりしても痛い。トイレや風呂のときなんて、もう地獄でした。

色んな人に迷惑かけたなあ…

進学校で落ちこぼれたんだ…これ以上生きたって意味ねえ…

なんであのとき、あんなことしたんだろ…

次第に寝たきりになりながら、過去を後悔し続けました。

病気について調べる気力すらなく、包皮炎という病気について知ったのは1週間後でした。すぐに予約し、痛みに耐えながら、泌尿器科に行きました。

塗り薬と飲み薬を処方され、2週間くらいで治ると言われました。ですがなんと、僅か一晩で治ってしまいます。

実はその翌日に資格試験を控えていました。2週間かかると言われたため、痛みと共に受けないといけないと思っていました。それでも僅か1日で治りました。

これはチャンスではないか?資格試験に合格しろってメッセージではないか?進学校落ちこぼれとして、もう一度頑張ってみろ、諦めるのは早いと、神様から後押しされたのではないか?

そもそも、燃え尽きた状態でもサークル、それも運動系のサークルに入ったり、資格試験に取り組んだり、就職活動に関する情報を聞いたりしたのはなんでだ?

自分の人生、どこかでまだ諦めていないからじゃないのか?

もしそうなら…もう一度、立ち上がるしかない!一度死んで(だから死ぬような病気じゃないって笑)生まれ変わったんだ…きっとやれる!落ちこぼれなかった世界線の自分に追いつくぞ!

前日で追い込みをかけ、当日は無事合格しました。資格試験の対策、そして高校時代の努力が無駄ではなかったと確認できたのは嬉しかったです。

その後の資格勉強も捗りました。就職活動のときも資格試験に対する努力が評価され、そこそこ順調に進みました。入学時は(どうせブラック中小で生きていくんだろうな…)みたいに思っていましたが、そうでもなさそうでよかったです。加えて、紆余曲折ありましたが、そこそこ充実した大学生活になってよかったです。少なくとも高校生活よりはずっと充実し、かつ能動的に動けたのではないかと思っています。というより高校時代がアレ過ぎた…

最後に

途中で「落ちこぼれなかった世界線の自分に追いつく」という目標を立てたことについて言及しました。しかし今は違います。

「落ちこぼれずに済んだ世界線の自分を超える」

そんな目標を立てました。酸いも甘いも味わった僕だからこそ、一連の経験を武器にして幸せになれるのではないかと勝手に思ってます笑

これからの人生どうなるか分かりません。一寸先は闇だということは高校進学を通じて学びましたからね苦笑。ただ、進学校で落ちこぼれたからといってそこから先はずっと真っ暗闇かといったら、全くそんなことはないです。これは声を大にしていいたいです。

長くなりましたが、自分史投稿はこれで終わりにしたいと思います。読んでいただき、ありがとうございました。

好評なら社会人編や、就活についての投稿もするかも…笑


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