アパレル企業がコロナショックを乗り切る手段を自社を例えて考えてみた
こんにちは、ファッションアドバイザーのkikiです。
世間はコロナ一色・・すでに破産してしまった企業も出てきました。
私も小売業で務める社員の一人として
「明日は我が身・・」そんな思いで飛び込んでくるコロナショックのニュースを見ながらどうしたら自社が生き残っていけるかを考察したりしています。
まぁ販売部の1社員の声が届くことはないのでしょうが
今後の未来を見据えて企業が今何をして行くべきかを
長年務める自社の例を踏まえて考えてみました。
シビアな話なので賛否両論あるかと思いますが
あくまで私個人の意見です。
1、ブランド縮小
自社は百貨店ブランドからSC系ブランドまで複数のブランドを
展開しています。まずはこの中から今後利益が見込めないブランドを
終了させて行くこと。
歴史が長いからといって顧客年齢層の高く、新規顧客を作りにくいポジションのいくつかの百貨店ブランドは今後明らかにニーズが減って行き、店舗経営や人件費が高い割に利益が見込めないのでまず終了させること。
必然的に年功序列で所得の高かった社員は本当に能力の高い社員だけ
他ブランドに回ることになります。
2、実店舗の縮小
まずはブランド数を減らしたとします。
ここれでもまだまだ生き残って行くには解決になっていません。
次に展開を絞ったブランドの中からも実店舗を減らしてきます。
利益が出やすい店舗(人件費が低かったり家賃が安かったり)や
集客が見込める店舗(大型モールや駅近)を残し
残りの店舗を最低でも3分の1減らす。
実際以前から実店舗が今後減って行くのは誰もが予測してること
でしたが予想より早くその時期が来ていると思います。
これにより大幅な社員カットとなります。
厳しい話ですが全員が生き残ることは難しい時代になってきました。
3、ECに全力で注力する
自社はこの数年でようやくECに力を入れ出したばかりで
店頭とECの関わり方や必要性も理解できてない社員が大勢います。
店頭スタッフがEC誘導を快く思わないのは店頭予算がどんどん上がっているのにEC誘導を指示されるからです。
最近から自店と結びつけてECで購入していただくとその店舗の売り上げとして年度末に数字が乗ってくるシステムに変わりましたが
それも予算比○%以上取れていたらという条件付きです。
極め付けひどいのが顧客管理が未だにクライアントカード記入、
アプリもないのでメルマガでのDM、ポイントもカードで管理。
更に今もメルマガ入会を促進する様に指示をされています。
もっと便利にお客様がECでお買い物していただけることを考えて
追いついて行かなければ、小売業界を生き抜いていけません。
何度もアプリ導入の提案をしましたが資金がないからアプリを導入できないという応え。
資金繰りの優先順位を考えるべきだと思います。
4、スタッフ育成
そして一番大事なことがここだと思って私は向き合ってきました。
どのみちAIがどんどん導入されて私たちにしか出来ないことをやっていかないと、生き残っていけない。
モノで溢れている今、どのブランド店をみても同じ様なモノばかり・・
次世代も「人から人へ」手渡しでお買い物をしていただくには
「モノ」を売るより「コト」を売るしかありません。
なぜこの会社のこのブランドで購入したのか?
なぜこのブランドのこの店舗で購入したいのか?
なぜこの店舗のこのスタッフから購入したいのか?
そんなスタッフを一人でも多く育てれる企業しか
コロナショックが起きた今後は生き残っていけないと思います。
会社が各々のSVや店長任せにすることで店舗によって力の差が
大きく乖離し続けています。結局力をつけることのできない店舗から
なくなっていくのですから、危機感を持ってもらう様に会社から働きかけなくては、
今こそもっともっと踏み込んで指導をして行くべき局面に向かっているんじゃないでしょうか?
会社が破産しそうになって慌てて始めていては間に合わないのです。
まとめ
これからまだまだコロナの影響で目をつぶりたくなるニュースが
日々飛び込んでくると思います。
どうか人事だと思わず、今一度自分たちに出来ること考えてみるチャンスです。
店頭販売員の私たちにリモートワークはありません。
この自粛中、ただ自宅でコロナに怯えてじっとしているだけなら
この時間を大事にして、自分から何でも学びに行きましょう。
「個の力」をつけることが今後の未来に繋がります。
そんな次世代を生き抜きたいFAを私は全力で応援をします!!
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