[モバイル&サウンド 33]〜リズムの基本はスペシャリストに任せる
「打ち込み」は強弱のないリズム系!?
DTMの入門レベルで、「ドラムのフレーズを打ち込んでみましょう」ってのは、大抵あるエクササイズ。
機能を理解するってことでは意味のあることだけど、ほとんどは細かい「強弱ーベロシティ」までは言及していない。なので、同じレベルで処理することに。。。
譜面を読める人が。。。それを参考にフレーズを打ち込んだとしても、細かいベロシティの指定等は何もないので、やはり強弱コントロールはないって場合が多い。
結果、イイ意味でも悪い意味でも。。。メリハリのない機械的なビートになる。
リズムは基本打ち込まない
JISAIONE的にはどうなのかっていうと。。。
カバーや曲作りのリズム・セクションに関して、基本的なビートはGarageBand/Logicのー
・「ループ素材」
・「Drummer」
にほぼ任せてる。
なので。。。
最初の段階では・・・リズム・パートの打ち込みは。。。ほぼゼロ。
ドラマーじゃないので、引き出しの中を探しても。。。大したモノも入ってないし、出てこないので。。。
フレーズを自動生成してくれる「Drummer」は、こういう感じで、叩いてくれる。
他の楽器パートとフレーズを合わせたりする場合は、こうして出来たフレーズを元にMIDIデータ化して、鍵盤弾いたり、打ち込んだりして調整する。
下のショットはiPadのGarageBandの画面で、左のスクエアな囲みは「強弱難易度」。
上に行くほど「強」、右に行くほど「難」のフレーズを叩いてくれる。「強」に振れば、デモ音源のハイハットも「チチチチ」だけじゃなく、「シャンシャン」っていうようなオープンになる。
中央下の「フィル」は、左から右に動かすとフレーズの最後のフィルインが「シンプル〜複雑」に変化する。
右がキットとリズムのパターンの選択。5パターンぐらい用意されていて、スライドすると、刻みが変わる。
Mac版のGarageBandやLogicでは、叩かせたフレーズを別のMIDIトラックにドラッグすると、下のようなMIDIデータになる(iOS版では機能に制約があるので出来ない)。
色が違うのは「強弱」の違いを表しているので、これを。。。「チチチチドンパン」ってフレーズと強弱のベロシティの数値調整をしながら、初めから打ち込んでたら。。。作成が超難易度の高い。。。時間も手間もかかるフレーズになってしまう。。。
つまり。。。その元の「人が叩いてるドラムのリズムってのは、非常に複雑な強弱がある」ってこと。
それって、ギターやピアノ等の演奏にも当然当てはまることで、例えばー
「アタマのキック/2拍4拍のスネア」
を意識して、ギターのストロークやピアノの右手左手のコンビメーションの強弱のアクセントを付けるっていうようなことをすると、ただ漠然と音を鳴らすよりも演奏が全然違ってくる。
フィンガー・ドラムで感覚を慣らす
"Drummer"でリズムを生成する前に、iPhone / iPadのGarageBandのフィンガードラムで。。。
「ドンパン、チチチチ、ジャーン」
って視覚+指先タッチで遊んでおけば、"Drummer"の生み出すフレーズがより感覚的に捉えられる。
一通り遊んだら、iOSでもMacでもいいから自動リズム生成してくれる"DRUMMER"に叩かせてみる。
MIDIデータだけを見ているより、ドラム・キットを叩くフィールをより感じ取れるのではないでしょうか。。。!?
こういう「視覚的感覚的な」要素が、他のDAWソフトは実に乏しいのですね。。。
--UPDATE 2023/06/26--
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